宅配業界に2社だけ居残るなら

  宅配業界は政策的要素以外、参入ハードルが割合低い業界です。民間企業として1993年「順豊速運(順豊エクスプレス)」と「四通一達」の「生みの親」とされる「申通」が誕生しました。宅配業界の「戦国時代」と呼ばれる時期もありましたが、現在「四通一達」だけで業界シェアの50%を占めるようになり、いよいよ集約の方向に向かっています。それでも価格競争が止まらない現状で、業界で最終的に2社だけ残るとしたらどこが居残られるのでしょうか。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

宅配にもアリババの触手が

 まもなくアリババの双十一(ダブルイレブン)購物節(ショッピングフェスティバル)が始まります。アリババ傘下のECサイト「淘宝( タオバオ)」が2009年に始まった期間限定のECセールイベントですが、翌年のセール小包発送個数は1千万個でしたが、10年後(2018)の双十一の小包発送量は18億8200万個まで急増し、宅配需要の現状を如実に物語っているのではないかと推測できます。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

「5年後世界一流の総合物流サービスの会社を目指す」

 「クロネコヤマトのような会社はないか」。もう7,8年前のことでしょうか、京華投資視察団の会食の際、参加者からこんな質問が投げかけられました。物流セクターで当時上場している会社に「中外運(0598)」がありますが、2003年に上場してから物流(海運)需要があるにもかかわらず、株価は一向に上がらないのが印象に残っていましたので、敢えてお勧めもできませんでした。当時最大の物流の会社は「順豊エクスプレス」でしたが、未上場のためその実情を皆さんに説明しています。その後急成長し、2016年米ニューヨーク市場に上場、先月香港市場に「回帰」した会社があります。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

潮時か 海底撈

 このコラムで、初めて火鍋の海底撈国際(ハイディーラオ・インターナショナル)を取り上げたのは2018年の10月。火鍋と言えば、それまでに「呷哺呷哺」(0520)を視察ツアー参加の皆さんと一緒に北京でお店を訪ね、その繁盛ぶりに感動してこのコラムで取り上げたことがあります。「呷哺呷哺」の株価も8HKD台からその後15HKD以上に急騰し、いい思い出を経験した方も多いかったと思います。「高級路線の海底撈と大衆路線の呷哺呷哺」と言われるくらいなので、「呷哺呷哺」以上に利益を上げるのではと早速同社を研究しました。そしてタイミングよく創業者の張勇氏がパナソニック傘下のコネクティッドソリューションズと自動配膳ロボットの導入の共同記者会見で東京を訪れ、その話を伺う機会があったので、「開店3カ月で収支トントン 6~13カ月で投資回収」(18年10月24日付)、「自動化に活路 AI活用」(18年10月26日付)で同社を紹介しています。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ