今日も会社訪問に駆け回っています

先日香港に入り、本日朝から「天能動力」(0819)と「百富環球」(0327)を皆様と一緒に訪ねました。

香港は今年2度目で、上場会社の多くが財務とIR部門を香港に置いていますので会社訪問なら年に2、3回はどうしても香港に立ち寄ることになります。幸い香港の中華料理は日本人の口に合うものが多く、治安も世界有数の「安全地帯」なので、安心して訪問できるところです。

「株式は経済を覗く窓口だ」と言われます。株式を理解する一番の近道は企業にあると考えます。これまで年に5,6回中国を訪ね回っていますが、少数民族の集落や国境地帯などめったに行くことのないところを見て回りたい気持ちも当然あります。しかし何より自分の足で訪ね、証券会社や上場企業との人脈づくりや最新情報を仕入れることです。仕入れた情報を纏めているのが「中国企業情報」です。

本日訪ねた「天能動力」は当社発信「中国企業情報」7月30日号にて取り上げていた会社です。ちょうど今「中国企業情報」更新と新規お申込みの期間なので、どのような形また何を発信しているのか、発信した「天能動力」の例を見てみたいと思います。下の写真は当該企業の基本情報と直近の決算内容を取り纏めた企業情報のトップページです。そして、取り上げた理由について次のように触れています。「国産エコカー(新能源汽車)を開発、普及させることは、もはや国策となっている。工業と情報化省の発表によると、2015年中国エコカー生産台数は前年比4倍増の37万9000台、米国を抜いて世界最大となった。今年1~3月期までの第1四半期のエコカー生産台数は昨年同期比で130%増え、5月までに、純電気自動車の販売台数は昨年比1.45倍増で、2018年には、エコカーの生産台数は100万台を突破する見込みだという。従来の自動車メーカーのほか、アリババやテンセント、百度、楽視などIT大手もそれぞれエコカーの製造に参入すると表明し、中国ではまさにエコカーブームの最中にあると言えよう。背景には、エコカーの購入に免税措置のほか、大都市で普通自動車の購入に制限(北京では抽選、上海ではオークション)がかけられているが、エコカーには一切制限がなく、むしろ奨励されているということがある。エコカーの急増に伴い、動力のバッテリーの需要が2018年まで2015年対比で400%増と見られる」このように紹介した後、同社の生い立ちと市場の現状及び同社の位置づけ、財務状況などを分析しながら纏め、さらにネガティブレポートを含む同社を巡る市場の評価などを取り上げて締めくくっています。

そして今回の訪問にもつながりますが、中間期の決算に関する疑問などを面と向かって確認し、さらに次のレポートを纏めて購読者にお送りするというのが「中国企業情報」なのです。社名や証券コードだけを聞いて投資される方もいらっしゃいますが、日本の高度成長期の経験を踏まえて「企業情報」を読みながら判断される方も多くいらっしゃいます。その経験はよその投資家にないもので非常に貴重なものです。このように時間と労力をかけてでも出かけるのが一次情報を入手するためです。

「中国企業情報」購読ご希望の方は当社HPを参照ください。「深港通」の開通に合わせて9月3日から後期発信を開始する予定です。*天能動力は先日「増収増益」の中間期決算を発表しました。詳細は今回の訪問内容と合わせて後日「中国企業情報」で取り上げるようにします。

 

 

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