同じ情報でも

視察団は3ヶ月に一遍くらいの間隔で開催してきました。訪問先企業はすべて当社HPで公開しています。参加者からも様々とご感想をお寄せいただいております。ここで2件ほどご紹介しましょう。

「現在、米国市場では、IT等のニューエコノミー業界が売られていて、オールドエコノミー業界が買われています。中国国内では、ひと昔前の米国、日本に追いつけ企業は国外企業との競争で業績があがらないようです。勝ち負け組がはっきりしてきて、中国国内の特徴を生かしながら、時代の要求に追随している会社が強い感じがします。

米国市場での石薬価格有利性は、今後膨大な市場である医療費削減問題で将来性を感じますまた、中国のITの先進性がもたらす、官民のビックデータ利用も魅力的ですね。いずれの分野も、諸外国にくらべ成長はじめにあるため、技術力向上+規模拡大減メリットに期待したいです。」(A氏)

「この旅の体験は私の好奇心や、探求心を大いに活性化してくれました。徐さんのリーダーシップと経験と問題意識と判断力は素晴らしいです。日本も中国も徐さんを大事にしなければならないと思います。世界にとってかけがえのない徐さんだと思います。とりあえず四環医薬の件は納得。他の企業についても大いに学習しました。」(W氏)

 東瑞製薬 陳社長   2016年6月17日

 

煽てられて悪い気分になる人はいないでしょうが、京華創業としては、「投資指南」よりも投資家と上場企業のつなぎ役に徹し、企業訪問や経営者との面会、投資説明会など投資家が自ら判断できるチャンス(場)と一次情報の提供に努めています。

その中でも、「徐さんの中国株」を読み、この株はこのまま持った方がいいのか、売った方がいいのかなど聞き方こそ変えたりして持ち株に対する当社の「判断」を粘り強く聞き出そうとする電話が入ります。更にネットの書き込みなどを基にその真偽を確認する電話もあります。

かつて、中国人のインテリ投資家はエレベーターでの他人同士の会話を聞き、インサイダー情報でも入手したかのように重宝し、早速その銘柄を買ったと告白されたことがあります。

笑い話のように聞こえるかもしれませんが、エレベーターでの会話とネットの書込みは私から見ると何ら違いもありません。ネットの書込みを「トイレの落書き」と日本で例えられていますが、中国では何でも吐くという意味で「痰ツボ」と表現されています。その情報を基にして判断したりするとどういうことになるか結果はおのずと見えてきます。

また同じ情報でも受け止め方によっては内容が変わってくる場合もあります。工場視察で、立派な建物があるが、まったく稼働していない棟を見ると、「稼働率は半分」だと決めつける見方と将来の拡大に備えて土地を確保して建てたという将来を見込んだ長期計画の一環だという見方に分かれてしまいます。

決算書で固定資産や償却の部でこれを示す会社もありますし、概略だけしか表現しない場合もあります。その真偽も会社側の説明と現場の実情を照らし合わせて判断するしかありませんが、要するに情報源に信頼性があるかどうかです。風説に流されないようしっかりと情報を抑えてほしいと思います。

 

 

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