中央銀副総裁 「中国企業の海外買収は非理性的も」

「中国企業による海外買収が年々増加し、投資額も絶えず記録を更新しているが、一部企業の海外投資には非理性的で、異常な投資行動も見られる」

中国人民銀行副総裁で、外為管理局の局長を兼任する潘攻勝氏は20日、中国発展ハイレベルフォーラム(北京・3月18~20日)でこのように述べた。

潘氏は海外買収の例として、鉄鋼企業が飲食企業を、国内の飲食企業が海外のネットゲームの企業を買収したりしたほか、昨年多くの企業が海外のサッカークラブを買収した。これにより中国のサッカーのレベルの向上につながることなら大いに歓迎すべきことだが、しかし多くの買収企業自身の負債比率が高いままで、さらに借金して海外買収を行っている。中には買収という名の下、資産を海外に移転していると指摘した。

更に、バブル期の日本を引き合いに、海外進出は早いからと言ってもいいものではなく、安定的な海外投資が望ましいとの考えを示した。

 

 

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