米証券取引委員会(SEC)は17日、中国の財団によるシカゴ証券取引所(CHX)の買収案を否決したことが明らかになった。新華社通信が同日付で伝えた。
CHXは昨年2月、中国の重慶財信企業集団を中心とする中国投資家グループがCHXを買収することで合意したと発表した。買収金額は明らかになっていないが、実現すれば中国資本による初の米取引所買収になる。
SECが同買収否決の理由について、CHXは同買収がSECの証券法に合致するという十分な裏付けを提出できなかったとし、この買収が実現すれば株主の仕組みが変更し、SECが引き続きCHXに対する有効な監督を続けることの保証はできなくなるとしている。