香港銀行業税引き前利益 8.7%増と再びプラス成長に

香港金融管理局は27日、香港銀行業の収益状況を公表した。

それによると、2016年の香港銀行業の税引き前利益は再びプラス成長に転じて前年比8.7%増となった。2015年はマイナス3.6%だった。

利益増は利ざやと利息以外の収入増によるもので、2016年の融資残高は6.5%増で、2015年の3.5%より倍近く伸びたが、住宅ローンの伸びは2015年の9%から4.2%まで減少した。金利収入の純利益率は年平均1.32%だという。 

金融管理局の阮国恒副総裁は、資金の流れが見えにくく、今年は信用リスク以上に流動性リスクの監査に重点を置くとしたうえで、米金融危機の後、香港市場に合計1300億米ドルのホットマネーが流れ込み、これら資金が流出となると、銀行システムの安定に大きな衝撃となるだろうと資金の流れに注意深く見守る姿勢を明らかにした。(明報)

 

 

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