監査法人のKPMGが半期に一度発表される「クロスボーダー取引追跡レポート」によると、2015年下半期、先進国及び新興国市場で行ったM&Aはそれぞれ62回と16回に達し、先進国及び新興国の中国国内でのM&Aは35回と5回に留まり、中国の海外での企業買収は、外資による中国国内の買収を初めて上回ったことが明らかになった。また、第1四半期の取引状況からもこの流れは依然続いているという。中国企業による海外での買収増について、同レポートは、国内企業が中国経済の減速に対する憂慮と買収で海外業務を拡大したいという思惑があると考えられる。半期に62回も先進国に対する投資はこの10年来、数量にして最高だとしている。なお、62回の買収の内訳は、アメリカでは12回、カナダでは3回、香港は6回、豪州は9回、ヨーロッパは7回となっている。 (財新社)
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