急ピッチの構造転換 成長余地が大きい

 テンセントの構造転換について、昨年11月のコラムで「テンセント 遅ればせながらも快進撃」などで何度か取り上げています。ゲームは主力ですが、依存しすぎてはどうかという市場の懸念を払拭するかのように、昨年9月大々的な組織再編を敢行しました。クラウドサービスとフィンテック、どれくらい利益に貢献できるのでしょうか。

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「ゲーム収益への過度依存は安定成長を損なう」

 昨年7月と10月の「中国勉強会」で、テンセントとアリババを比較しながら、両社の収益構造と目指す方向性の違いを指摘しました。ほぼ指摘の通り、テンセントの株価は10月末に251香港ドル(以下同)と年初高値(475ドル)から半分近くまで暴落したのです。その後テンセントは事業部の再編を発表し、市場ではこれを評価して株価も持ち直していました。その中での本決算と第4四半期の決算でした。

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テンセントの行方は(更新)

 外部環境が悪化しています。先週金曜日(22日)アジア市場の取引が終わった後に始まった欧州やアメリカ市場は揃って下落しました。引き金は22日に発表されたユーロ圏2大国――ドイツとフランスの3月のPMI(製造業購買担当者景気指数)で、ドイツは予想の48を下回る44.7、フランスは予想の51.5を下回る49.8でした。さらに同日、米国債10年もの利回りと3カ月もの利回りが約12年振り逆転(10年もの利回りは2.437%、3カ月もの利回りは2.459%)したことが明らかになっています。米経済の長期的見通しに対して市場では懸念を示したことになります。皆さんは備えていますか。
 中国SNS最大手のテンセント(0700)は先週、2018年第4四半期と通年の本決算を発表しました。第4四半期の純利益がマイナス32%だったのに、いったん下落した株価が翌日(22日)0.55%高と上昇に転じています。本日の「徐さんの中国株」はテンセントの決算を見てみます。

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新しい成長エンジンの石薬集団

 石薬集団(1093)の株価は先週金曜日(15日)の終値から今日で約18%上昇しました。本決算発表で増収増益でも、株価はいったん高騰した後、2,3日後に反落するのが多いのですが、同社は一本調子です。増収増益の発表に続き、同社傘下の「新諾威集団」がスピンオフして本日(22日)深圳A株の創業ボートに上場したこともまた追い風になっています。

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