GDP6.0%成長をどう見るべきか

 中国国家統計局は今月18日、今年1~9月期と第3四半期の国内総生産(GDP)の速報を発表した。中国最大の通信社、新華社通信は「中国の1~9月GDP成長率6・2% 経済運営は全体的に安定」との見出しで、「中国国家統計局が18日発表した第1~3四半期(1~9月)の国内総生産(GDP)速報値は69兆7798億元(1元=約15円)と、前年同期から6・2%増えた。四半期ごとの成長率は、第1四半期(1~3月)が6・4%、第2四半期(4~6月)が6・2%、第3四半期(7~9月)が6・0%だった」と速報しました。6.0%をどう見るべきでしょうか。

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グレーターチャイナは成長の原動力

 ユニクロを運営するファーストリテイリングは今月10日、2019年8月期の連結決算を発表し、利益総額は9.1%増の2576億3600万円で史上最高をまたも更新しました。柳井会長兼社長のお話を伺いに行ったのは今年の6月、大阪G20の直前でした。社長室を案内してもらうと、邱先生から送られた「成功毎在苦窮日、失敗多因得意時」(成功は常に窮苦の日に在り、失敗の多くは得意――慢心・油断の時に因る)の額縁が社長室に繋がる廊下の壁にかかっているのを目にして感動したのを昨日のことのようです。

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「中国経済は明るい」 柳井正氏

 米中貿易交渉は妥結の見通しが立ったことで世界中の市場が大きく上昇しています。貿易戦で輸出が一時困難な局面に直面すると思われますので、ここ最近は内需関連の銘柄を取り上げるようにしています。内需関連では中国企業だけではなく、中国で事業展開している日系企業も恩恵を受けています。ユニクロを運営するファーストリテイリングは今月10日、2019年8月期の連結決算を発表しました。中国企業に焦点を当ててきた当コラムは今回、同社を取り上げることにしました。ユニクロは香港市場にも上場し、今年の6月、同社六本木本社で柳井正会長兼社長の話を伺う機会があったからです。

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マカオに人民元取引の「ナスダック」市場?

 先週の米市場主要3指数が揃って1%以上上昇して取引を終えました。米中閣僚級貿易協議の後、トランプ氏は会見で「重要な第1段階の合意に達した」、「貿易戦争の終わりに非常に近づいている」と語ったのを市場が好感した結果となったのです。米上場の中国概念株、アリババは4.15%、京東は3.95%、MOGUは18.18%高と大きく上昇しています。そこに飛び出したのはマカオ版人民元取引の「ナスダック」市場創設の構想です。

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