オンライン診療の元年に?

 新型コロナウイルスによる肺炎についてさまざまな意味と角度で、2003年のSARSの流行と比較されます。2003年と言えば、ちょうど中国のECサイトの黎明期でもあって、SARSのお陰で、人々が外出を控えた分、ネットショッピングをせざるを得なくなり、アリババや京東など大手ECサイトの成長を成就させたと、後付けですが、そう解釈される声が多く聞こえます。
同じように、新型肺炎でも中国では外出を控えるよう、各都市や田舎でも「門番」を設けて厳しくチェックを行っています。そして病院の受け入れキャパシティーや院内感染を恐れて「行けない」または「行きたくない」人々にとってオンライン診療は「助け舟」となります。赤字でも株価が急上昇した「平安健康医療」(1833)のほか、阿里健康(0241)の株価の急騰も新型肺炎のお陰で今年は「オンライン診療の元年に」なるのでは、と期待の声も出ています。

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赤字でも株価が上昇

 新型コロナウイルスによる感染拡大で「濃厚接触」や「遠隔」などが検索キーワードの上位に浮上しています。ヒトとヒトとの接触がなくてもビジネスが成り立って尚且つ人に喜ばれるお仕事があったらと誰もが思うのでしょう。オンラインゲームがその内の一つなのかもしれませんが、社会的ニーズから見て断トツ一位は遠隔診断、遠隔医療ではないかと考えられます。新型肺炎の感染拡大に伴い、市場ではこうした遠隔診療ができる会社も注目され、株価も急騰しています。1月27日のこのコラムで早速のその内の2社を取り上げました。

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テンセントは何に投資したのか

 新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るう中、「連休」を余儀なくされた会社や学校も10日から順次再開されました。ヒトとヒトとの近距離感染を避けるため、多くの企業や学校はオンラインオフィスまたはスカイ教室を開設して緊急事態に対応しています。海外企業の中国駐在オフィス十数社が「テンセントカンファレンス」を利用しているほか、杭州市の小中学校約100校と武漢市の小中学校90万人のうち、73万人が5Gを活用したテンセントのスカイ教室を選んで授業を再開したと報じられています。平時のみならず緊急時にも活用されるのがテンセントの強みなのです。

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テンセントの投資先企業 70社上場

 小米集団(シャオミ・1810)創業者の雷軍氏は、エンジェル投資家時代を含めて270社以上にも投資され、その内3社が米国や香港市場に上場していることをこのコラムでご紹介しました。しかしシャオミ以上に800社強に投資し、その内70社も上場している会社があります。騰訊科技(テンセント・0700)なのです。

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