自動車が後退したが、マスクが売れた  BYD

 米タイム誌が美団点評の配達員を表紙に飾ったことを先日ご紹介しました。同じく米誌のフォーチュン(FORTUNE)中国語版が3月9日号に、今度は「無為のヒーロー」として中国の企業家、比亜迪(BYD)会長の王伝福氏を表紙に飾っています。さらに中国のネットでは、「オマハの賢人」ウォーレン・バフェット氏の直筆のメッセージ――私の目標は百歳まで生きることだ。BYDマスクがサポートしてくれていることに感謝する――とともに氏が「BYDマスク」を付けた写真が掲載され、投資家の間で話題を呼んでいます。

 BYD製のマスクをつけたバフェット氏と直筆のメッセージ

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役替わりのアリババ

 ソフトバンクグループが今年3月期の業績予想で1兆3500億円の営業赤字となる見通しを13日夜に発表しましたが、同日の米市場のアリババの株価は前日比2.68%高、14日の香港市場での同社株価は2.76%高まで買われました。先月23日、負債削減のため4兆5000億円(約410億ドル)の資産を売却する案の中に、保有するアリババの株式約140億ドル分(120億~150億ドルの中間)が含まれると伝えられたことを市場ではすでに忘れられたかのように、アリババの株が買われています。

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米タイム誌「非凡の使命感」 美団点評

 中国の「IT3雄」と言えば「BAT――百度(バイドゥ)、アリババ、テンセント」であることで知られていますが、しかしこれも今は昔。昨年8月時点のIT系企業時価総額ランキングでは、バイドゥが脱落し、順位は「ATM――アリババ、テンセント、美団(MEITUAN)」に変わり、新たに美団点評(3690)が3位にランクインされるようになったのです。2010年3月に設立された美団ですが、「石の上にも三年」ならず、10年目にしてやっと黒字転換したのです。


米タイム誌3月19日号の表紙を飾った美団点評の配達員、高治暁さん。「非凡の責任感」と同誌紹介

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株主連帯責任? 瑞幸珈琲と神州租車

 瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー/LK.US)は社内特別委員会を立ち上げて調査した結果として22億元に上る粉飾があったと「自白」したのです。首謀したのはCOO(最高執行責任者)の劉剣氏と関係社員数名だと公表しました。劉剣氏は2018年ラッキンコーヒーに入社するまでの10年間、系列会社の神州租車(0699)の管理職として働いていました。劉氏のみならず、ラッキンコーヒーCEOの銭氏とCMOの楊氏ともに神州租車のかつての経営陣で、2019年5月のナスダック上場までラッキンコーヒーの30.53%の株式を保有する陸正耀氏も実は同時に神州租車の株式36.16%(最大42.93%の議決権)保有する筆頭株主!つまりラッキンコーヒーの株主から経営陣までほぼ全員神州租車の出身なのです。

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