アントグループの上場 リスクにも備えよ

 「このように大規模な上場のプライシングがニューヨーク以外で行われるのは初めてのことだ。5年前、いや3年前でもこんなことは想像もしなかったが、奇跡が起こった」。上海で行われた第2回外灘(バンド)金融サミット・23~25日)に国連のデジタル協力に関するハイレベル・パネル共同議長として出席したジャック・マーは、基調講演でアントグループのIPOについてこのような挨拶しました。2014年ニューヨークに上場したアリババグループの調達資金は250億ドルで当時として世界最大規模でしたが、親会社を上回る規模の345億ドルを調達する予定で、さらに

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8へのこだわりで上昇余地か アントグループ上場へ

 アリババ傘下の金融会社、螞蟻科技集団(アントグループ)はいよいよ来月の5日に上場する運びとなりました。「中国経済NEWS&TOPICS」で速報していますが、日本でも昨年上場したサウジアラビア国営の石油会社サウジアラムコとの比較で、345億ドルという世界最大規模のIPOとして多くのメディアがこれを取り上げています。
 では、個人投資家にとってはチャンスとなるのでしょうか。

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宅配業界に2社だけ居残るなら

  宅配業界は政策的要素以外、参入ハードルが割合低い業界です。民間企業として1993年「順豊速運(順豊エクスプレス)」と「四通一達」の「生みの親」とされる「申通」が誕生しました。宅配業界の「戦国時代」と呼ばれる時期もありましたが、現在「四通一達」だけで業界シェアの50%を占めるようになり、いよいよ集約の方向に向かっています。それでも価格競争が止まらない現状で、業界で最終的に2社だけ残るとしたらどこが居残られるのでしょうか。

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宅配にもアリババの触手が

 まもなくアリババの双十一(ダブルイレブン)購物節(ショッピングフェスティバル)が始まります。アリババ傘下のECサイト「淘宝( タオバオ)」が2009年に始まった期間限定のECセールイベントですが、翌年のセール小包発送個数は1千万個でしたが、10年後(2018)の双十一の小包発送量は18億8200万個まで急増し、宅配需要の現状を如実に物語っているのではないかと推測できます。

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