「蔚来」はすぐそこまで

 勉強会で「我々にはもう未来はない」と話したら、会場では少し年配の方々の笑いが聞こえてきました。自嘲気味でしょうか。しかし「10代、20代または30代の時には我々も大きな夢を持っていた。我々の未来はまさに今だ」と続いたらやっと我に返ったように皆さんがうなずいているのを感じたのです。「夢にも思わなかった」こと、実際世の中でたくさん起きています。「蔚来(未来)」はもうすぐそこまで来ています。

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BaaS方式の蔚来汽車(NIO)

 中国の自動車市場は戦国時代の真っ只中にあります。大手と呼ばれるだけでも国務院直轄の第一汽車、東風(第二)汽車、長安汽車に、地方政府管轄の上海汽車、広州汽車、北京汽車のほか、民間とされるBYD、吉利、長城に新興勢力の理想汽車(北京)、蔚来汽車(NIO・上海)、小棚汽車(広州)などがあり、また日系や欧米系のほか、ここに来てIT系や不動産系、家電メーカー系など「乱立」と言っても過言ではない状況が続いています。こうした状況でも10年、20年後にまだ生きていくには自身の特色を出さなければいけません。新興勢力のNIOはBaaS(Battery as a Service)を全面的に打ち出しています。

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日本の専門紙も報道

 EV(電気自動車)バッテリーに注目した始めたのはもう数年も前のこと。バッテリーメーカーの天能動力や超威動力の本部と工場を当社視察団で訪問したことがあります。また日本の専門家の意見を聞いてからさらに自分の見方を強くしたのです。日本の蓄電池メーカーが中国のB社のバッテリーを輸入したいが、輸入及び保管倉庫などノウハウはないのでルートはないかと相談を受け、付き合いのあるバッテリー商社を紹介し一緒に訪ねたのです。30数年もバッテリー一本で仕事をしてきたので、日中及び世界市場に精通し、EVブームでいまバッテリーは完全に売り手市場だと言います。

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