アリババ・テンセントの決算を読む

 中国人民銀行(中央銀行、以下「人民銀」)は20日、LPR(銀行貸出金利指標の最優遇貸出金利)の1年物を3.85%から3.80%に5bp(ベーシスポイント)引き下げると発表しました。引き下げは20年4月以来1年8カ月ぶりのこと。世界的なインフレ圧力が強まり、利上げを実行または検討している最中に、中国は利下げに踏み切っています。今月15日、人民銀が預金準備率を0.5%引き下げたばかりで、恒大集団経営危機の波及で経済がより厳しい局面に直面していることが伺えます。金融と財政の両面で景気を下支えようとしていますが、アリババとテンセントの決算から先行きを探ってみたいと考えます。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

米中SECの狭間にある中国概念株

 中国配車サービス最大手の滴滴出行(DiDi)は12月3日、NY市場での上場を廃止して香港市場に上場する準備を開始すると発表しました。折しも前日、米国疾病予防管理センター(CDC)がオミクロン感染者の第一号を確認したと発表したとあって市場は再度恐慌に陥れられ、ダウ平均は取引時間中に約1000ポイントも急落し、中国概念株も連れ安となり、アリババ(BABA)は8.23%、PDDは8.16%、百度(BIDU)は7.77%、京東(JD)は7.71%、そしてDIDIは12%安と米上場中国株が全面安となりました。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ