ハンセンテック指数から読み取れるものは 保存版

 香港恒生科技指数(ハンセンテック指数)は7月27日からスタートしました。30銘柄から構成される同指数の売上高と利益の平均成長率はそれぞれ20%以上、売上高に占める研究開発費の割合は6%以上で、ハンセン総合指数構成銘柄の10.5%と1%と比べて成長性では大きくリードしていることが同指数注目の理由の一つなのです。ほかには、例えば監査法人一つ取ってみても共通点など読み取れるものがあります。

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目指すは香港版「ナスダック総合指数」?

 「徐さんの中国株」7月22日付「アプリが国民的インフラに」の中で、アリババの株価が急騰した理由について、「香港ハンセン株価指数(恒生指数有限公司)は7月(今月)27日からITやフィンテック、クラウド、EC,デジタル系の銘柄からなる「恒生科技指数(ハンセンテクノロジーインデックス)」を新たに発表し」、アリババを含む「最高30社が構成銘柄に指定される」ことも一因であると分析しました。そして予定通り、27日ハンセンテック指数が発表されました。目指すは香港版「ナスダック総合指数」なのでしょうか。

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新経営陣の手腕が期待される 閲文集団

 およそ2、3週間ほど前から、このサイトの検索上位には「閲文集団」がしばらくトップにランクインしました。同社について上場前から取り上げ、現在もトップページに当時の「中国企業情報」として取り上げた「閲文集団」の写真付き記事が残っています。そして昨年11月、日経新聞傘下NBS(日経ビジネススクール)と共催した中国投資視察団が上海で同社を訪問しました。訪問記事を読まれた方も多いかと思いますが、検索キーワードのトップに躍り出たことは何か動きがあったのだろうとちょっと調べたところ、同社株価は5月から動き出し、5月後半から6月初めにかけて一旦小休止したあと、6月後半からまた動き出した時期と重なるように検索が増えたことが判明されました。

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アント・フィナンシャルの上場で恩恵を アリババグループ

 「杭州市の不動産はまた急騰しそうだ」。7月20日、螞蟻科技集団(アント・フィナンシャル――旧社名「螞蟻金融服務」)が上海と香港で同時上場の計画を発表すると、SNSではこのような書き込みが飛び交っていました。螞蟻科技の上場でまたも万単位の億万長者が本社所在地の杭州で誕生するからです。同じく香港上場の中国動向(3818)や中国人寿(2628)など同社原始株保有の銘柄もこぞって上昇しています。しかし親会社のアリババ(9988)の株価は最近上がるかと思ったらまだ下がるという一進一退を繰り返していますが、螞蟻科技の上場で親会社の株価への影響は?

目指すはGlocal アント・フィナンシャル

 最近の中国株式市場は熱い。このコラムで取り上げた祖龍娯楽(9990)は上場初日75%高まで買われていますが、上海市場でIPO当日(7月16日)220%急騰の中芯国際(香港市場は0981、上海科創板は688981)と比べたら言うに足りないかもしれません。しかし、さらにIPO初日最高で10倍(1002%)超まで化けた銘柄があると言えば、もう博打の世界としか言いようがありません。その銘柄とは7月9日科創板上場の量子通信で知られる国盾量子(688027)で、公募価格36.18元に対して399元まで買われたのです。
 祖龍娯楽は香港市場、国盾量子は上海市場、中芯国際は先に香港市場に上場して今月上海に再上場したのですが、螞蟻金融服務(アント・フィナンシャル)は香港と上海に同時上場と発表したのです。

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