「みんなが怖がるときに」

昨日、都内にて恒例の中国勉強会を行いました。遠方よりも多くの方々にご参加頂き有難うございました。

3月には、10年振りに視察団でインドを訪問しました。インド訪問の感想と3月の全人代の経済政策、またこれからの市場の見通しなどと合わせてお話をさせてもらいました。

 

 

 

 

 

 

「中国勉強会」IN銀座・天厨菜館 2016.04.07

中国の株式市場は昨年後半から今年の初めごろにかけて未曽有の大混乱を経験しました。これを総括する動きも出ていますが、銀行業など金融機関の不良債権比率が久しぶりに2%の大台に乗せたことから見ても、実体経済の回復はまだ道半ばという感が否めない状況です。そこで打ち出され施策の一つにデット・エクイティ・スワップ(DES)というもので、銀行の不良債権をひとまず解消しようという目的ですが、実体経済改善のための時間稼ぎだという指摘もあります。

いずれにしても、株式市場の安定化が最優先課題で、そのため「梧桐樹」(4月4日付『徐さんの中国株』をご参照)など国家資本のナショナルチームがすでに買い支えに動き出しています。

株式市場では、「バカでも儲かる時」は(市場から)撤廃する時期で、みんなが怖がる時は絶好の参入のチャンスだと良く言われます。理屈は誰でもわかりますが、いざ実行となると、決断に差が出てくることはまた人間の心理なのです。

香港市場上場企業の平均したPERは1998年のアジアの金融危機当時のレベルまで落ち着いています。香港市場にあるセント株(1香港㌦以下の株のこと)が平均PERの足を引っ張っている要素も考えられますが、そうした中で、二桁成長の企業もありますし、配当利回りは5%や8%以上の会社は数えれば100社以上も見つけられます。そういった会社の発掘を当社業務の重点にして、また視察団訪問企業の重要なポイントにしています。

そこで6月の視察団は、北京と石家荘、蘇州、上海を見て回ることにしました。今回は製薬会社と独占的業種の会社を中心に訪問することにしています。石家荘は北京から南へ270キロのところにあり、石四薬集団(前「利君国際」)など製薬会社がいくつも集まっているところです。

また遡って漢の時代、劉邦の大将、天下無双の韓信の「背水の陣」の古戦場も石家荘の郊外にあり、企業視察の合間に古戦場を拝謁し、天下統一の漢の時代に思いを馳せたいと考えます。

最後の上海では、日帰りで蘇州に向かい、製薬会社を訪問した後、東洋のベネチアとも言われる蘇州の街の様子をご覧いただきます。不動産価格は上海以上に暴騰していると言われますので、その実態も現地で見てみたいと思います。

6月12日(日)羽田と関空を出発し、18日(土)帰国する6泊7日の予定です。一度に4都市を見て回り、現在の中国経済の概要を概ね掴んで頂き、これからの投資の参考になる旅になるのではないかと期待しています。関心のある方はどうぞお問い合わせください。詳細の資料を差し上げます。

 

 

 

 

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