「中国経済にはハイライトがたくさんある」

中国企業家クラブ(CEC)主催のオランド大統領との朝食会(3日)で、レノボの柳伝志会長に続き、発言に立った王健林会長の話を続きです。 

「私の話の三つ目は、中国経済には、多くのハイライトと投資チャンスがあること。例えば、海外ではエンターテインメントと言う文化やスポーツ、観光業などいずれも前月比で数10%の伸び率で成長している。今年の上半期のことで、中国の映画や動画配信産業は1月から9月まで50%も成長し、記録を更新した。2017年中国の映画産業は北米を超え、今後10年以内、中国の映画産業のマーケットは世界の50%以上を占めることになるだろうと予想している。 

さらに例えば、スポーツ産業は現在300億米ドルの規模だが、しかしここ数年毎年40%から50%の割合で伸びている。当社の例で恐縮だが、万達の財団がワールドカップの放映権の代理をしているが、2018年のロシア大会放映権のオークションを行った。放映権料は2010年の南アフリカ大会の時より10数倍増えたのだ。中国のサッカー放映権料も昨年比で20倍以上も跳ね上がった。スポーツに対する需要は急速に伸びていることが裏付けられている。 

それから観光業。中国の観光は需要不足ではなく、供給不足なのだ。ホリディになると、観光地はどこもかしこも人出で悩まされている。10月1日からの連休で、中国では7億5000万人も移動中か観光に出かけている。13億人のうち、70%が観光に出かけている。観光地が過剰ではなく、少なすぎるのだ。従って中国経済にはまだまだ未開発のハイライトがたくさんある。これらサービス業のハイライトを十分生かすことができれば、中国経済は次なる持続的かつ安定した高度成長を迎えることができるだろう。以上は中国経済の先行きに対する私の見通しである」と王健林はこのように締めくくっています。 

氏に続いて登場したのは、「復星国際」会長の郭広昌です。2年くらい前までほとんど無名に近い郭氏ですが、この2年ほど、内外で大規模な買収を行い、保険や健康、エンターテインメント、実業を柱とする中国版バークシャー・ハサウェイを目指して着々と事業を展開していることで一躍有名になっています。 

儀礼挨拶をした郭広昌は、開口一番「私はフランスで当社史上最も長い、最も困難だが、結果的に最も愉快な買収を行った。当社はフランス発祥のClub Medを買収したのだ」  

<続く> 


視察団2日目、「中国動向」が展開するKappaの北京新世界店を訪問 

 

 

 

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