「予想を超えた会見」

今日、27日、中華圏で大みそかに当たる日です。上海、深セン市場は27 日から2月2日まで、香港市場は27日の午後から1月31日までお休みとなります。年間最重要な祝日なので、毎年は10億人以上の民族大移動がこの時期にあり、民間役所共にお休みモードです。

しかし地球の反対側に、ビジネスモード全開の国があります。アメリカ合衆国です。日本のマスコミも連日のようにトランプ氏の大統領令発令の様子が伝えられます。貿易においてはついに日本批判も出てしまいます。

ところが、選挙期間中と当選後に、「一つの中国」や「為替操作国」など中国を揺さぶっていた氏ですが、本日現在の大統領令の中に、直接中国関係のものについてはまだ一切触れられていないのに不思議に思えてなりません。

まさか春節のお休みの間に「為替操作国だ」などと関税引上げの大統領令でも署名したりすると、中国の役人にとってはシャレにならないことでしょう。

そのトランプ氏と同じくらい「公務」に追われているのは、アリババのジャック・マー会長です。

現地時間1月9日、ニューヨークでトランプ次期大統領と会見したかと思うと、今度はスイスでの世界経済フォーラム(ダボス会議1月17日~20日)に出席して講演したり、ディスカッションに参加したり、また24日、同社第3四半期の決算を発表して、今度は、25日自らが会長を務める「浙商総会」(浙江省ビジネスマン総会)に出席して申年(2016年度)最後の講演会を賄えています。

これら公の場面では言うまでもありませんが、先般トランプ氏との会見も話題に上ります。

今日はそのハイライトをダイジェストしてお伝えしましょう。

まず、ダボス会議での一問一答です。

Q:トランプタワーを訪れたばかり。その会見の様子を

予想を超えた会見だった。それまでにトランプ氏に関する様々な伝聞を聞いた。しかし会ってみたら、氏はとてもポジティブで私の言うことに耳を傾けてくれた。会見後、氏は自らロビーまで送ると言ってくれた。この会見の成果に私はとても満足している。トランプ氏も喜ばれていると思う。

Q:トランプ氏との会見はどうやって実現したのか。

これは自問自答の問題でもある。ある日、友人から米次期大統領と面会する気はないかとの電話をもらった。私はとっさに、そうですか、まだ何も心構えはできていないけど、と答えた。その数日後に別の友人からも同じ質問をしてきた。そこで私は確かに会ってみる必要があるかもと思うようになった。トランプ氏は私の言うことに興味を示してくれるかもしれないと思ってニューヨークに飛んで行った。

Q:トランプ氏に今後5年間100万人に上る雇用の機会を作ると約束した。アリババが直接雇用すること?

もちろん直接雇用ではない。アリババは4万5000人の社員はいるが、100万人を管理することは到底できない。<続く>

 

 

徐さんの中国株の最新記事