次回の視察団はインドを訪問

昨年10月世界4大会計士事務所の一角を占めるアーンスト・アンド・ヤング (Ernst & Young) から、世界のビジネスリーダーから見る最も魅力ある投資先についてのアンケート結果が発表されました。

それによると32%のビジネスリーダーはインドと回答し、2位の中国は15%、3位以下はそれぞれ東南アジア、ブラジル、北米の順となっていると言います。

インドが一位になった理由としては、豊富な人材と投資環境のほか、国内市場と豊富で廉価な労働力があることを挙げるのが最も多かった結果でした。同じ理由はかつて改革開放政策を実施した30ほど前の中国にも当て嵌められることでしたが、それがいまインドに取って代わろうとしています。

30年ほど前、中国とインドの経済水準はほぼ同レベルでしたが、30年が経ち、2014年の中国のGDPは、10兆米ドルに達し、世界2位の経済大国になったのも5年前の2010年からでした。それに対して、2014年のインドのGDPは中国の約五分の一の2兆米ドルで、30年経って中国に大きく引き離されています。

ところが、昨年10月に発表された国際通貨基金(IMF)の「世界経済見通し」

World Economic Outlookでは、インドのGDPに関して、2015年には7.4%、2016年には7.8%、2017年には8.0%という予想が出ている反面、中国についてはそれぞれ7.1%、7.0%、6.9%との予想が出されています。中国が減速し、インドが急速に伸びている現状で、GDPで逆転されるのはもはや時間の問題だと専門家は指摘します。

日本の新幹線をインドが導入することになったのはつい先日のことでした。インドの道路総延長は中国を上回りますが、高速道路に至ってはわずか200キロくらいで、中国の9万キロと比較したら、その潜在的成長の可能性は無限大にあるようにも取られます。

ちょうど10年前の2006年にインドを訪問した時には、高速と思われる道路に牛が列を並んで牛歩で動いているのを目撃しましたが、現在の様子をぜひもう一度確認したくインド再訪問の視察団を企画しました。

3月19日(土)それぞれ成田と関空を出発し、上海経由でデリーに入り、翌日の便でムンバイに飛び、証券取引所などを見学します。22日デリーに戻り、日系企業などを訪問した後、「世界一美しい建物」と言われる世界遺産のタージ・マハルのある町、アグラをご案内します。そして24日、デリーから上海に入り、翌日上海で「上海勉強会」と合同で企業訪問して26日(土)それぞれ出発した空港に戻ります。

今年の中国株式市場は波乱含みの展開ですが、3月は本決算発表のシーズンです。個別企業についても勉強会でお話をさせてもらう予定です。

7泊8日のやや長いスケジュールですが、インドの代表的3都市と上海を一回で2か国4都市を見て回る効率の良いコースです。

関心のある方はどうぞお問い合わせください。詳細資料を差し上げます。

 

 

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