徐さんの中国株

テック企業に注目を

 中国電子商取引(EC)最大手のアリババ(9988)は13日、上場後初の四半期赤字決算を発表しました。独禁法違反のための監督官庁による罰金の影響で、通期決算で純利益微増という結果(「アリババ罰金処分で第4四半期赤字 通年純利益微増」ご参照)でしたが、発表当日のNY市場での同社株価は6.28%安に続き、翌日の香港市場の株価は5%超安で取引がスタートしました。IT系銘柄を振り返ると、

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「賢者」に学ぶ 青島ビールでただ株を作った復星国際

 恒例のバークシャーハサウェーの年次株主総会が5月2日オンラインで開催されました。オハマの賢人ことウォーレン・バフェットとパートナーのチャーリー・マンガーが揃って出席し株主の質問に頭脳明晰で応じている場面は印象的でした。前者は91歳、後者は97歳。史上最強の「90后(ジョーリンホウ――1990年代生まれの世代を指す中国の流行語)コンビ」と言われます。株式投資は金儲けだけではなく、ボケ防止にもなることの何よりの証拠で、このコラムを読んでいる方、年取ったかなとの兆候が少しでも感じたら、最強コンビを思い出してほしいです。

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復星医薬 BioNTechとワクチンの現地生産化に合意

 中国製薬大手、復星医薬(Fosun Pharma・2196)の株価は大きく動いています。コロナウイルス感染症発生の早い段階から同社は独バイオンテック社(BioNTech)と提携し、ワクチンの共同開発に参画しました。その進展などについて復星グループの郭広昌氏が中国版Twitterの公式微博(ウェイボ)で報告されていることを当サイトの「中国経済News & topics」でもご紹介しています。 2017年6月上海で同社を訪問してから同社業績についてずっと関心を持って見ています。

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「蔚来」はすぐそこまで

 勉強会で「我々にはもう未来はない」と話したら、会場では少し年配の方々の笑いが聞こえてきました。自嘲気味でしょうか。しかし「10代、20代または30代の時には我々も大きな夢を持っていた。我々の未来はまさに今だ」と続いたらやっと我に返ったように皆さんがうなずいているのを感じたのです。「夢にも思わなかった」こと、実際世の中でたくさん起きています。「蔚来(未来)」はもうすぐそこまで来ています。

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BaaS方式の蔚来汽車(NIO)

 中国の自動車市場は戦国時代の真っ只中にあります。大手と呼ばれるだけでも国務院直轄の第一汽車、東風(第二)汽車、長安汽車に、地方政府管轄の上海汽車、広州汽車、北京汽車のほか、民間とされるBYD、吉利、長城に新興勢力の理想汽車(北京)、蔚来汽車(NIO・上海)、小棚汽車(広州)などがあり、また日系や欧米系のほか、ここに来てIT系や不動産系、家電メーカー系など「乱立」と言っても過言ではない状況が続いています。こうした状況でも10年、20年後にまだ生きていくには自身の特色を出さなければいけません。新興勢力のNIOはBaaS(Battery as a Service)を全面的に打ち出しています。

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日本の専門紙も報道

 EV(電気自動車)バッテリーに注目した始めたのはもう数年も前のこと。バッテリーメーカーの天能動力や超威動力の本部と工場を当社視察団で訪問したことがあります。また日本の専門家の意見を聞いてからさらに自分の見方を強くしたのです。日本の蓄電池メーカーが中国のB社のバッテリーを輸入したいが、輸入及び保管倉庫などノウハウはないのでルートはないかと相談を受け、付き合いのあるバッテリー商社を紹介し一緒に訪ねたのです。30数年もバッテリー一本で仕事をしてきたので、日中及び世界市場に精通し、EVブームでいまバッテリーは完全に売り手市場だと言います。

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ステータスの裏に隠された受益者 赣锋锂業

 「新エネルギー車(NEV)はステータスになった」。相次ぐNEVへの異業種からの参入に、世間ではこのような見方が急速に広がっています。もちろん個人に対してではなく、新規参入企業に対する見方です。 なぜなら、NEVへの参入を表明しなければ、「お金(資金力)がない、実力がない、ドリーム(夢)がない」という「三無公司(会社)」と見られるのが嫌だからだというわけです。

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変化はチャンス NEV元年

 2年に1度の上海国際モーターショー(4月19日~28日)は、10日間の開催日程を終え本日で幕を下ろしました。2019年の東京モーターショー(2021年の開催は中止と発表された)を取材したことがあるが、出展企業数は150社程度と記憶しているが、主催者発表で企業・団体合計186社だと公式サイトに記事が残されています。コロナ禍で世界初となるリアル開催の上海モーターショーの出展企業は1千社を超え、モータリゼーションは完全に中国に移ったなと感慨深いところです。上海モーターショーの今年のテーマは「Embracing Change(変化を受け入れよう)」!その変化とは

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インシュアテックのトップ企業 衆安保険

 衆安在線財産保険(以下「衆安保険」という)はFinTech、金融(Finance)×技術(Technology)という造語のように、保険(Insurance)×技術(Technology)を掛け合わせた造語で、「保険分野における FinTech」企業に分類されています。リアル店舗を持たず、ビッグデータやブロックチェーンなどを生かしたオンライン専業の保険会社で、医療や財産保険のほか、スマホの画面(パネル)割れや通販商品の破損、ペットの病気など生活の様々なシーンに合わせた保険も対象とされるところに特徴があると言えます。

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投資銀行もついに注目 ネット保険会社

 ソフトバンクグループ(SBG)の21年3月期連結決算(国際会計基準)での最終利益が4兆円台後半になる見通しであることが報じられました。「投資会社だ」と一部酷評の声もあるが、投資家目線では羨ましいことに変わりはない。ネット企業が必要なノウハウを手にいれるため、様々な業種を買収するプロセスで自身が大きくなるとともに投資が膨らみ、「投資会社化」してしまうのもある意味仕方のないことです。テンセントやアリババ、シャオミ、美団など中国IT系企業も然りです。ソフトバンクのアリババへの投資が成功例として語られているが、今日はソフトバンクが投資したもう一社の中国企業をご紹介します。

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二度の新型肺炎を乗り越え 上場実現

 「2003年SARSが流行し、絶体絶命に直面したが、本業を堅守し、ナスダックでの上場を果たした。2021年コロナが世界的にまん延している中、初心を忘れず、香港でのセカンド上場を果たした」。19日に上場したオンライン旅行サイト、携程旅行網(トリップドットコムグループ)創業者の梁建章会長はIPOセレモニー後の会見でこのように述懐しました。18年間、複数回の危機を乗り越えた再上場の原動力は初心に立ち返ることだったのです。

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観光リバウンド需要も期待 トリップドットコム本日公開

 3月15日のコラムで、「NEVからAIへ 百度がセカンド上場へ」を取り上げたが、その百度(9888)が筆頭株主を務める携程旅行網(トリップ・ドットコム・グループ/9961)が本日(19日)、香港市場で株式を公開しました。初値は発行価格(268HKDで)より4.85%高の281HKD、好調な滑り出しを見せています。

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BYD好調 NEVブームが追い風

 Yahoonニュース(13日付)のトップに「佐川急便が宅配特化の軽、7200台をEVに順次置き換えへ…中国産で排出CO2を1割削減」の記事で、ついに来たのかと驚かされた方が多いのはと思われます。佐川急便仕様で開発され、中国メーカーに生産を委託する形でしょうが、新エネルギー車(NEV)で中国が一歩先に進んでいることはほぼ間違いありません。

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トリップドットコム香港セカンド上場へ

 百度(9888)やビリビリ(9626)に続き、市場で注目される会社が来週(19日)香港市場にセカンド上場されます。中国最大の旅行(飛行機やホテル予約)サイトを運営する携程旅行網(トリップドットコムグループ)です。4月8日に公募を開始し、昨日(13日)最終発行価格が決定されました。

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お金で解決できることは・・・アリババ

 アリババグループに対する所管官庁の巨額罰金を日本のメディアでも大きく取り上げています。一般読者では、野次馬程度でいいのですが、投資家としては当然、なぜアリババだけが対象にされたのか、独禁法違反なら他社はどうなのか、株価に対する処分の影響と処分後の同社の行方は?などなど疑問に思うことはまだ山ほどあると考えられます。

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テスラに挑む「NEV三銃士」 ファンドも注目

 「NEV三銃士」と言われる米上場の北京の「理想汽車(LI.US)」、上海の「蔚来汽車(NIO.US)」と広州の「小鵬汽車(XPEV.US)」が今月初め、今年第1四半期の納車(販売)台数を発表しました。その内、「理想」は334.4%増の1万2579台、「蔚来」は423%増の2万60台、「小鵬」が487%増の1万3340台をそれぞれ記録しています。この発表で1日米市場の「蔚来」と「小鵬」の株価が6%以上、「理想」は2%超上昇しましたが、昨年11月と今年2月の高値からは40%~60%の下落だったのです。

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ICVが台風の目に

 株式市場では、新エネルギー車(NEV)の人気が高いままです。テスラの株価が1年ほどで10倍まで急騰し、時価総額も世界の主要自動車メーカーを足しても余りが出るくらい膨らんでいます。一方、中国の新興NEVメーカー、NY上場の上海蔚来汽車(NIO)の株価も竜巻(台風の目)に乗ったように、昨年1月の4ドル台から今年1月の62ドル(現在40ドル台)まで高騰しました。脱炭素化社会の実現と急速なEVへの移行について、日本自動車工業会会長で、トヨタ自動車の豊田社長はこのほどの記者会見で重大な懸念を示していることに対して・・・

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「創業時の勇気と決意はまだあるかどうか」 シャオミ

 香港証券取引所は清明節やイースターなどの振り替えも含めて6日まで休場でボードと睨めっこしない分、勉強する時間が増えて嬉しいです。先週は純利益の90%以上を配当に回す中国神華能源(1088)と、売れ行き絶好調ですが、それでも2次創業に挑むシャオミ(1810)を取り上げました。全く違う業界の2社ですが、創業者精神も経営理念もまるっきり違うもので、投資家に選択肢を与えてくれることでありがたいものです。
 「創業時の勇気と決意はまだあるかどうか」。新エネルギー車(NEV)に挑むシャオミ創業者の雷軍は業界参入を決意した時の気持ちをこう表現しました。

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「株主には2倍儲けさせる」 シャオミ実現したか

 「中国神話」こと、「中国神華能源」の20%を超える配当の発表は既存の株主を喜ばせています。しかしカーボンニュートラル(炭素中立)という流れの中でいずれ高い税金を支払うか、またはCO2排出権にお金を支払わされるかになるだろうと思われます。そうした中で注目されるのはクリーンエネルギーですが、株式市場では新エネルギー車(NEV)が関連銘柄としてここ最近「台風の目」となっています。
 業界にはBAT(百度、アリババ、テンセント)のほか、揃って米市場上場の「NEV三銃士」こと、北京の「理想汽車」、上海の蔚来汽車と広州の小鵬汽車もすでに完成車をリリースしています。そこにシャオミが先月30日、NEVに参入すると正式に発表したのです。

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配当神話の中国神華能源

 百度(バイドゥ)など中国概念株暴落の理由が少しずつ水面下から浮上してきました。海外メディアや日本の一部メディアでも「クレディSと野村、多額の「損害」も-アルケゴスのポジション」、「何があったのか…野村HD「2200億円」巨額損失の衝撃!」、「三菱UFJ証が330億円の損失も、アルケゴス関連取引で」などの見出しで共通のキーワードに「アルケゴス」を取り上げています。ヘッジファンドで「危険なほど」のレバレッジを効かせたポジションが強制的に解消されることで百度など中国概念株が大量に売りに出されています。
 レバレッジは儲けの時は利益が大きいが、失敗したら無一文になるだけではなく、多額の負債を背負わされることもあり、素人が手を出すゲームではありません。「資本の饗宴」で熱くなった頭を冷やすために今日は配当神話の中国神華能源(1088)をご紹介します。

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