徐さんの中国株

「ブラックテクノロジーではない 応用がカギ」

 米のエンティティリスト(禁輸リスト)に指定された企業を訪問できることは参加者の皆様も興味津々でした。2001年に設立し、2010年に上場、弱冠18歳の会社がアメリカをビビらせたわけで、急成長の背後に何か秘密があったのでしょうか。同社ショールーム見学の際、外人風の見学チームが幾つもあったので、同社に関心を持っているのは私たちだけではないことも明らかです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

米はなぜビビるのか ハイクビジョン世界一

 第26回京華投資視察団のテーマの一つはスマートシティを視察することでした。杭州はスマートシティ作りで中国の最先端を行く都市なので訪問都市に選んだのです。スマートシティと言えば、AIや監視カメラが欠かせません。杭州はアリババのほか、AIやクラウド、顔認証などのハイテク企業も輩出しています。そこで監視カメラメーカー最大手の杭州海康威視数字技術( ハイクビジョン)を見てみようと、当社ルートで同社にコンタクトしたら二つ返事で訪問が決まったのです。米商務省が輸出禁止企業リスト、エンティティリストに同社を指定した直後のことです。日本のメディアも入っている視察団の訪問受入れの快諾に当社も正直驚いています。参加者の皆様には、訪問までには、自媒体のSNSにはアップしないようわざわざ注文を付けたのです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

アリババ快進 背後には

 アリババの「双11(ダブルイレブン)」で、開始わずか1分36秒で、売上高は100億元を達成し、これは日本の通販大手、楽天プラットフォームの年間売上高に匹敵するものだということで内外から話題を呼んでいます。「双11」はちょうど10年前の2009年に始まったもので、発案者は今年アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)から会長職の禅譲を受けた張勇(ダニエル・チャン)氏だったのです。「双11」の売上高は初年度の5千万元から、今年の2684億元まで、10年間で実に5千倍まで膨らみ、成約額や受注件数の処理能力などいくつもの記録を更新し、アリババの快進撃を改めて世に知らしめたのです。そのアリババが今度グループ全体として香港に上場することになったのです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

5年遅れの香港回帰

 第26回京華投資視察団&日経NBSビジネスミッションが全日程を終了し、先週土曜日(16日)、参加者一行が無事日本へ帰国しました。出発日はたまたまアリババの「双11(ダブルイレブン)」に当たり、アリババ傘下ECサイト、天猫(Tmail)のセールイベントが開始わずか1分36秒で売上高は100億元(約1500億円)を達成し、同イベントの記録を再更新したのです。アリババ傘下、アントフィナンシャルを視察の予定でしたが、売上高の記録再更新を見越したように、アリババグループ全社員が「双11」を応援体制に入るということで、出発直前で訪問お見送りということになり、今回はアントフィナンシャルの訪問を断念したのです。そのアリババが「双11」の威勢がまだ醒まさぬうちに、今度はアリババグループが香港で上場するという情報が流れてきました。同社にとって実に5年遅れの香港回帰なのです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

国家プロジェクトに昇格 先行の衆安保険

 中国では5G(次世代通信規格)商用化サービスの予定を2020年から2019年に繰り上げて11月1日から正式に開始しました。「国家戦略的」という見方もありますが、ブロックチェーンについても同様に国家プロジェクトとして始動する様相が出てきています。習氏発言の後、政府高官やメディア、アナリストなど関連のコメントやレポートが相次ぐ中、株式市場で関連銘柄が物色され、香港市場では衆安保険が注目の的となりました。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

ブロックチェーンが次の台風の目になる?

 10月の勉強会で「衆安在線保険」(衆安保険・6060)について多くの時間を取ってご紹介しました。IT系3馬(アリババの馬雲、テンセントの馬化騰、中国平安の馬明哲の3人の頭文字)が共同出資して設立された会社だけあって常に投資家の注目を集めていました。勉強会で紹介した時点(10月10日)で株価は18HKD台でしたが、10月30日には28HKD台まで買われています。約2週間で株価が50%も上昇したのには訳があったのです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

5Gの流れに乗って 中興通訊

 中国の5G(次世代通信規格)商用化サービスがついにスタートしました。31日北京で開かれた「2019中国国際情報通信展覧会」に、中国工業情報化省陳肇雄次官と中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)、中国電信(チャイナテレコム)の通信3大キャリアのトップが揃って参加し、5G商用化の始動セレモニーで、11月1日から5Gサービスを開始すると発表したのです。株式市場で5G関連銘柄として中興通訊(ZTE・0763)が買われて最高で5%近く上昇しました。昨年の4月、米商務省からの制裁を受け、25HKD台だった株価が11HKD台まで売られ、会社の存続が危ぶまれましたが、見事の復活となりました。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

火鍋2雄に第3者が参入 海底撈、呷哺呷哺の運命は

 株式市場で消費関連の株価が堅調に推移している銘柄にデリバリーの美団点評(3690)のほか、火鍋チェーンの海底撈(Haidilao)国際(6862)も注目されています。2社とも、ここ最近史上最高値を更新し、さらに上昇の勢いを続けています。火鍋チェーンの会社に海底撈より先に上場した呷哺呷哺(0520)もありますが、ここに来てアリババ傘下、ニューリテールの代表格である「盒馬鮮生(Hema Fresh)」(実店舗とECを融合した次世代スーパー)も参入すると表明したのです。火鍋チェーンもいよいよ戦国時代に突入します。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

同じデリバリーでも なぜ美団なのか

 美団点評の株価は今年1月の41HKDから現在の90HKD台まで市場全体が低迷している中でも、実に倍以上上昇しています。公募価格69HKDから40HKD台まで落ちていましたので、そのビジネスモデルに対して懐疑的に見られたことは否めないと考えます。しかしその後は多少の上げ下げがあっても、大きく上昇した理由は何だったのでしょうか。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

激戦の結果 デリバリー業界で残り2社に

 美団点評を「ただの出前サービスじゃない?」と思ったら大違い!中国インターネット関連企業で時価総額では、アリババの約4300億ドル、テンセントの約4000億ドルに続き、美団点評はまだ5130億香港ドル(約680億ドル)ですが、堂々の第3位に躍進しています。BATの一角である百度(バイドゥ)は353億ドルで、京東の420億、拼多多(ピンドゥオドゥオ)の368億ドルにつづき、6位に後退しています。出前サービスだけでは、時価総額3位にランクインできるとは到底思えません。どんな秘密があるのでしょうか。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

「あらゆるものをデリバリーする」時代へ  美団点評 

 第26回京華投資視察団は来月の11日(日)から16日(土)まで、日経新聞傘下のNBSとの共催で行います。「百聞は一見に如かず」と良く言われますが、例えば、ITという言葉は「情報技術」と訳されていますが、「情報と人間」を繫ぐことにおいて、人間に大いに役立てていますが、しかし「人間とサービス」を繫ぐ意味では、日本はだいぶ遅れているように感じます。中国での実用が日本を一歩リードしていることの差を実際に見ることが投資視察団の目的の一つです。例えば、ITのお陰で「あらゆるものをデリバリーする」時代にすでに入っていることがその一例です。(視察団の現地集合解散も受け付けていますので検討中の方は声をお掛けください)

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

GDP6.0%成長をどう見るべきか

 中国国家統計局は今月18日、今年1~9月期と第3四半期の国内総生産(GDP)の速報を発表した。中国最大の通信社、新華社通信は「中国の1~9月GDP成長率6・2% 経済運営は全体的に安定」との見出しで、「中国国家統計局が18日発表した第1~3四半期(1~9月)の国内総生産(GDP)速報値は69兆7798億元(1元=約15円)と、前年同期から6・2%増えた。四半期ごとの成長率は、第1四半期(1~3月)が6・4%、第2四半期(4~6月)が6・2%、第3四半期(7~9月)が6・0%だった」と速報しました。6.0%をどう見るべきでしょうか。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

グレーターチャイナは成長の原動力

 ユニクロを運営するファーストリテイリングは今月10日、2019年8月期の連結決算を発表し、利益総額は9.1%増の2576億3600万円で史上最高をまたも更新しました。柳井会長兼社長のお話を伺いに行ったのは今年の6月、大阪G20の直前でした。社長室を案内してもらうと、邱先生から送られた「成功毎在苦窮日、失敗多因得意時」(成功は常に窮苦の日に在り、失敗の多くは得意――慢心・油断の時に因る)の額縁が社長室に繋がる廊下の壁にかかっているのを目にして感動したのを昨日のことのようです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

「中国経済は明るい」 柳井正氏

 米中貿易交渉は妥結の見通しが立ったことで世界中の市場が大きく上昇しています。貿易戦で輸出が一時困難な局面に直面すると思われますので、ここ最近は内需関連の銘柄を取り上げるようにしています。内需関連では中国企業だけではなく、中国で事業展開している日系企業も恩恵を受けています。ユニクロを運営するファーストリテイリングは今月10日、2019年8月期の連結決算を発表しました。中国企業に焦点を当ててきた当コラムは今回、同社を取り上げることにしました。ユニクロは香港市場にも上場し、今年の6月、同社六本木本社で柳井正会長兼社長の話を伺う機会があったからです。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ

マカオに人民元取引の「ナスダック」市場?

 先週の米市場主要3指数が揃って1%以上上昇して取引を終えました。米中閣僚級貿易協議の後、トランプ氏は会見で「重要な第1段階の合意に達した」、「貿易戦争の終わりに非常に近づいている」と語ったのを市場が好感した結果となったのです。米上場の中国概念株、アリババは4.15%、京東は3.95%、MOGUは18.18%高と大きく上昇しています。そこに飛び出したのはマカオ版人民元取引の「ナスダック」市場創設の構想です。

続きは会員登録(有料)してからお読みになられます。

入会案内を見るログインページへ