徐さんの中国株

新薬は2020年から順次--四環医薬

 製薬会社の株価は「薬価抑制」政策で昨年末から暴落に近い勢いで下がっていました。しかしここに来て反転攻勢の気配を見せ、四環医薬も年初から20%以上上昇しています。その勢いに「便乗」して車会長ら役員による自社株の買戻し(1月11日から三日連続、一株当たり1.5451HKDで740万8000株)も株価の反騰に一役買っているようです。

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ジェネリックで合弁も視野に――四環医薬

 映画「我不是薬神(Dying to Survive)』(邦題『ニセ薬じゃない!』)は昨年10月に行われた東京・中国映画週間で審査員特別賞を受賞したのに続き、12月の第8回豪映画テレビ芸術アカデミー賞のアジア最優秀作品賞に輝きました。(インドから輸入の)ジェネリック薬の取り扱いや高額な新薬を巡る社会問題を取り上げる話題作として関心の高さが伺えました。映画とは直接関係がないが、四環医薬の郭維城CEOほか役員数名が早速インドの製薬を訪ねたと言います。

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底堅い四環医薬

 昨年7月、映画「我不是薬神」(英題:「Dying to Survive」)が中国で封切されたちまち話題を呼び、国営通信から自媒体まで巻き込まれ一時社会現象化されました。ルポルタージュを映画化したもので、映画化される前から、国務院総理が2回も常務会議を招集し、解決策を指示したと言います。問題解決の先頭に立って四環医薬も早速動き出しています。昨年12月、北京で同社を訪問し、詳細を聞いてきました。

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起死回生になるか――雨潤食品

 肉食加工の雨潤食品(1068)の株価は23、24の二日間で38%も反転し、年初安値の0.62HKDから24日の高値1.35HKDまで2週間弱で倍以上急騰したのです。肉食加工では、かつて「双匯発展」(現「万洲国際」――12月17日「徐さんの中国株」でレポート)と「雨潤食品」の2雄が競い合っていましたが、後者は色褪せてシェアも取られ、かつての栄光は「歴史」になってしまったのです。栄光からの転落はまた10年を要しませんでした。

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化石燃料車の次は電気自動車――BYD

 BYDの話しに戻ります。「中国電気自動車百人会フォーラム」に出席したBYD会長の王伝福氏は、2018年の中国の自動車市場は28振り前年比マイナス成長だったのに対して、電気自動車は前年比60%以上の成長だったことを念頭に、中国の電気自動車市場は爆発的な成長を迎え、2030年に自動車の全面的電気化は完全に可能なことだとの見通しを示しました。しかし、株式市場ではBYDを含め、自動車株は昨年末から低迷を続けています。

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不動産 風向きの変わる年に

 「次回は不動産企業を視察のコースに入れてくれないか」と、当社投資視察団参加の方からこんなリクエストを受けたことがあります。ご本人は不動産経営の方でそう考えるのも至極当然のことです。不動産企業の株価がここ数年大いに上昇しましたのでより一層魅力を感じられたのでしょう。しかし不動産業界の風向きが今年でいよいよ変わるだろうと感じます。

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ジェットコースター相場再来?地雷源から離れて

 新エネルギー車(NEV)レポートの途中ですが、急遽予定を変更しました。何故なのか、17日の香港株式市場はジェットコースター相場が再演されたので、市場に何があったのかを皆様にお知らせをする必要があったからです。佳源国際 (2768)は80.62%、陽光100中国(2608)は64.59%、嘉年華国際(0996)は9.85%、万科企業(2202)は3.72%、碧桂園(2007)は3.48%、中国恒大(3333)は3.08%と、これら企業の前日比株価急落した%です。共通点と言えば、不動産のデベロッパーだという点です。

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NEV世界一の栄冠を再度手に――BYD

 「ウォーレン・バフェット 中国株はBYDだけ」「バフェットはなぜBYDに投資したのか」をこのコラムで書いたのは2017年の5月。今でも毎日のようにアクセスがあるのを見ると、皆様の関心の高さが伺えますし、バフェット銘柄として便乗を狙う投資家が多いことも裏付けているのではないでしょうか。BYDの新機軸とは。

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新エネルギー車――今年のテーマの一つ

新華社の記事は私の情報ソースの一つです。日本語で直接配信されるようになったので皆様が直接触れる機会も増えています。それを更に中国経済や企業情報を厳選して配信されるのが「新華財経メルマガ」です。例えば、最近の記事に新エネルギー車に関する情報が増えています。2018年の株式市場では、ハンセン株価指数は前年比マイナス約14%なのに対して自動車セクターは全体で約44%も下落しました。果たして自動車また新エネルギー車の行方は?

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情報の有効活用を

 昨日は恒例の勉強会を都内で開催しました。年始のお忙しい中、ご参加くださった方々ありがとうございました。株式市場では、7日から開催の米中貿易交渉のコミュニケを首を長くして待っていたのですが、ついに発表まで至っていない状況が続いています。そうした中で、ダウ平均は5日連続上昇し、24000ドル台を回復しましたが、それに先立って前日の香港市場医薬品セクターの主要銘柄はいずれも大きく上昇しています。

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海外進出戦略が功を奏する――IGG

 「eスポーツ」という言葉を一度耳にしたことはあると思います。昨年8月ジャカルタで開催された第18回アジア競技大会でデモンストレーション競技として実施されましたが、次回の第19回大会(2022年夏・中国杭州)では、公式種目として採用されることになり、プレイヤーは今後ますます増えるものと見られます。スポーツは万国共通のものですが、ゲームもまた然りです。

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たかがゲームと軽んずべからず

 2018年最後(12月31日)の取引を終えた後、市場を振り返る各種統計が発表されました。ハンセン株価指数は通年で13.61%下落し、2012年以来の安値を更新しました。主要銘柄では、テンセントは22.49%、瑞声科技は66.89%、吉利汽車は48%、美図は約80%、キングソフトは56%、美団は40%、舜宇光学、中国人寿、万洲国際は約30%、シャオミは23%とそれぞれ大きく下落した中、アリ健康は60%、金蝶国際は58%、IGGは31%、レノボは28%と大きく上昇しています。

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新年の展望

 新年あけましておめでとうございます。本日から仕事始めの方が多いのではと改めてご挨拶をさせていただきました。年末年始には過ぎ去った1年の総括や新しい年の展望といった「年中行事」が恒…

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。 本年も皆様にとって明るい年となりますよう祈願申し上げます。      

ヒット作が命綱

 金山軟件(キングソフト)の雷軍CEOは、今年7月に上場したシャオミ(小米集団)の創業者兼CEOでもあります。シャオミのロゴのMIは中国語の小米の「米」の発音であると同時に、モバイルインターネットの頭文字でもあります。シャオミスマホの出荷台数は中国上位5位に入っていますが、雷軍氏は事あるごとに、シャオミはインターネットの会社だと強調していました。キングソフトのCEOに復活した後、同社事業をゲームとりわけモバイルゲーム、クラウド、WPSに集約させたのです。

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承認審査再開 業界再編の始まり

業界再編と言えば、これまでビール業界や製薬業界を取り上げたことがあります。高度成長のプロセスで企業が生まれたりまた消滅したりすることはよくある現象です。成長のピークを超えると今度は再編が起こります。承認番号(版号)の審査再開はゲーム業界にとって干天の慈雨ですが、業界再編の始まりでもあると見ています。何故なら、香港上場のゲーム関連の会社に時価総額100億香港ドルを超える会社はただの3社しかないからです。

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ゲーム会社に春が訪れるか

先週金曜日(21日)、テンセント(0700)の株価が前日比4.5%急騰し、同社時価総額は約2週間振りに3兆香港ドルを回復しました。創業者の馬化騰(ポニー・マー)の個人資産は一日で10億米ドルが増えて総資産は355億ドルまで膨らみ、長者番付(フォーブス誌)で不動産の許家印(恒大集団会長)の344億ドルを抑えて、一位の座を奪還したのです。12月の視察団でゲームやソフト開発の金山軟件(キングソフト・3888)を訪問したばかりで、ゲーム業界の動向に関心をもって注目している最中のことでした。

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味覚よりも心理的満足に応える「海底撈」

3泊4日の中国(北京・石家荘)訪問を終え、東京のオフィスに戻ってきました。出発の一週間ほど前、北京の気温は連日氷点下10度という予報が報じられましたが、到着の16日は運よく氷点下3度まで回復し、寒さは若干和らいだが、温かい火鍋でも、と今年9月に上場したばかりの火鍋経営のお店――海底撈(6862)の店に向かいましたが、日曜日にも関わらず待ち時間4時間と言われました。

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