中国電子商取引(EC)最大手のアリババグループ(9988)の株価は29日急伸した。同社は28日最高経営責任者(CEO)張勇氏名義で社員へのメッセージで「1+6+N」という組織再編案を発表した。
「1」とは上場会社としてのアリババグループを存続すること、「6」とは傘下事業を次の6部門――阿里智能雲(クラウドインテリジェンスグループ)、淘宝(タオバオ)や天猫(Tモール)などのECグループ、ご当地サービスグループ、菜鳥(物流サービス)グループ、国際数字商業(グローバルデジタルコマースグループ)、デジタルメディアとエンターテインメントグループの六つにプラスアルファ―の「N」だという。
それぞれのグループに董事会(取締役会)を設置し、将来のIPOを視野に独立運営させる。
アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は27日、外遊先から久しぶりに中国に帰国し、公の場に姿を現したことが内外から注目されている。