米財務省が発表した資金の流出入を示す国際資本動向(TIC)によると、中国が保有する米国債残高は、1月末まで前月比73億ドル減少した1兆0511億ドルであることがわかった。
中国は昨年の11月まで6ヶ月連続、米国債を売却し、保有残高は6年半ぶり低い水準の1兆0493億ドルだった。中国が昨年売却した米国債は合計1880億ドルに上り、これまで最高額の売却だった。
2014年以来、中国は人民元の為替レートを下支えするため、外貨準備高の約四分の一を投入した。今年1月中国の外貨準備高は3兆ドルの大台を6年ぶり割り切った。
一方、日本が保有する米国債は1月117億ドル分増加し、保有残高は1兆1025億ドルで、4ヶ月連続米国債保有残高の首位をキープした。(WSJ見聞)