中国国家統計局は10日、12月及び通年の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を発表した。
それによると、12月のCPIは前年同期比1.8%、11月比0.3%上昇し、通年の上昇率は1.6%で前年(2.0%)より0.4%下落した。一方、PPIは前年同月比4.9%、11月比0.8%上昇し、通年の上昇率は6.3%で、2012年から5年連続の下落に終止符を打った。
CPIの下落について、統計局の関係者は、食料品価格が1.4%下落した。これは2003年から以降初めてのことで、豚肉や生鮮野菜の価格下落によるものだ。食料品以外の価格は前年より0.9%拡大の2.3%まで上昇した。中には、工業製品は1.7%、サービスは3.0%それぞれ上昇した。
またPPIの上昇について、同関係者は、生産財は8.3%上昇し、その内、石油と天然ガスは29%、石炭採掘業は28.2%、金属製錬・圧延加工業は27.9%と上昇したことが大きく影響したと分析した。(証券時報)