中国銀行業監督管理委員会は22日、2016年第4四半期の銀行業主要指標データを発表した。
第4四半期の銀行不良債権比率は前期より0.01%下落の1.74%で、前期比下落は2011年第3四半期以来、22四半期振りのことだった。
2011年第3四半期から、東部沿海地域から不良債権問題が表面化し、輸出主導の経済が金融危機の影響で大打撃を受け、不良債権問題は川下から川上に伝導し、東部から西部地域に蔓延した。
不良債権比率の減少について、企業業績回復のほか、不良債権の証券化や債務の株式化(DES)によるところもあり、銀行の債券リスクが完全になくなったことを意味するものではないと関係筋は指摘した。
一方専門家は、上海、浙江省など沿海地域の不良債権残高と比率が共に減少したのは2012年以来のことで、特に、不良債権の震災地、温州の不良債権比率が2014年の4.68%から2016年末の2.69%まで下がったことで、(景気)好転のシグナルだと指摘した。(The Paper)