カップラーメン需要増 康師傅株価高騰

 カップラーメン大手の康師傅(カンシーフ・0322)は14日昼過ぎ、前日比4.6%高の15.40HKDまで買われ、株価は1年半ぶり高値を記録した。
 今週(10日)に入ってからの5日日間で、上昇幅は8%を超えた。
 新型コロナウイルスによる感染症の拡大で、外出を控える動きが広がり、マスクのみならず、インスタントラーメンも買い溜めの対象となり、各地のスーパーのカップラーメン売り場も品切れが続出した。
 ECサイトの京東のインスタント食品の売上高は旧正月(春節)の期間中、3.5倍増で、カップラーメンだけで1500万個以上売り切れたという。一方、アリババ傘下ECサイト淘宝(タオバオ)の即席食品関連の売上高は1月20日以降、通常の10倍以上の売上高となった。
 モルガンスタンレーは公衆衛生事件の影響を受け、生活必需品など消費関連企業は予想より高い売上高と利益を上げるとし、中でもインスタントラーメンは「特需」に恵まれ、需要増につながるだろうと指摘し、康師傅のレーディングを「アウトパフォーム」として目標株価を13.2HKDから15.6HKDまで引き上げた。

 

 

中国経済News & topicsの最新記事