トランプ氏発言で人民元安に終止符?

「ドルは強くなりすぎている。ドル高はいずれ米国の競争力に打撃を与える」。トランプ大統領の発言(12日米紙とのインタビュー)を受け、13日、人民元対米ドル為替の仲値は前日より289bp上昇して1ドル=6.8651元と、1月18日以来、最大のドル安元高となった。

「米中の金利差を狙ったヘッジファンドは元の空売り規模を縮小せざるを得なかった」と香港の外為取引ブローカーはメディアの取材に対してこのように答えた。同ブローカーによると、13日の外為取引高は約270億米ドルだったが、その七割はヘッジファンドの買戻しだったと語った。

九州証券の鄧清海首席エコノミストは、トランプ氏の発言と中国の高い水準の黒字が続けば、2014年から続いた元安は2017年には高い確率で逆転するだろう。その理由には、中国経済の持続的回復、中国の通貨政策が緩和から中立型へ、トランプ氏は強すぎる米ドルを望んでいないなどが上げられると分析した。
(21世紀報道)

 

 

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