九寨溝地震に悼む

8月8日21時19分、中国四川省アバ・チベット族・チャン族自治州九寨溝県でM7.0の地震が発生した。10日21時現在、死者20人、けが人は431人と地元当局者の発表として伝えられている。

九寨溝と言えば、あのエメラルドの湖沼がすぐに思い浮かんでくる。世界自然遺産にも指定された名観光地である。ちょうど10年前の2007年の5月、第46回「中国投資考察団」が伊勢丹百貨店の成都店開店イベントに参列するため成都を訪れ、その足で九寨溝と黄龍を観光してきたことを昨日のことのように蘇ってきた。

標高4000mの、まだ残雪が残る峠を越えてたどり着いた先は透き通った湖の底にエメラルドに輝くカルスト地形が作るおとぎ話のような世界で、一生に一度は見てみたい幻想な自然だった。

「山奥に行く時があればぜひご一緒したい」とその時ご参加できなかった方からのリクエストが一番多かったのは、九寨溝と黄龍だったのだ。

5月から11月まではシーズンで、10年越しの今年にでも「九寨溝へ行くツアー」を企画しようと思った矢先の大地震。

10年前の考察団が泊まったのはシェラトンホテルだったが、一般民家はレンガ造りが多く、必ずしも耐震構造にはなっていないものも多く、山頂へは山道一本しかなく、救援も難航され、更に犠牲者が出てくるだろうと思われる。

2008年の四川大地震の後、同じ四川省で大地震が復数回起きているので救援活動をすでに経験している。

余震が続く中、犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、救援救出の成功を祈願したい。

 

 

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