平成から令和に変わりました。時代の変遷は早いものです。しかし技術の進歩は早いものの、変わるものと変わらないものがあります。株式投資では、「希望的観測」を捨てることはいつの時代でも変わらないものです。
当社第25回投資視察団(4月17日~20日)から戻ってすぐに都内の団体依頼で講演会を行いました。最新の中国情報と米中貿易摩擦の中国経済(株式市場)に対する影響がテーマですが、一通りお話をした後、中国株についても少し触れさせてもらいました。小見出しは掲題の「希望的観測を捨てましょう」でした。
最近のテレビのコマーシャルに美容系クリニックがやたらと多いように思いませんか。市場経済なので需要がなければそういったクリニックも成り立たないはずですが、しかしそのようなお店はどこも「大繁盛」のようです。美容系のクリニックは美しくなりたい、特に若い女性をターゲットにする場合が多いようで、その宣伝文句の一つに、マッサージすれば胸が大きくなるというものです。これに名前の知られるタレントも身を挺して実践することも加わって「効果」が知られ、予約しないと施術が受けられないくらい人気沸騰だと言われます。
しかし、一方では、同じく美容系クリニックで、同じようにマッサージの施術を受ければぜい肉を落とし、顔が小さくなるという小顔願望の女性にこれまた人気を集めています。
冷静に考えれば、同じマッサージなのに、同じ上半身で、胸を大きくしたい人は胸が大きくなる、顔が大きいというコンプレックスの人は願望通り小顔になる、ということはあり得るのでしょうか。
胸と顔の両方とも施術を受けた人の感想をぜひ聞きたいものです。
「徐さんの中国株」では、これまで百社ほどの企業(銘柄)を取り上げています。「この銘柄の株価が上がりそうだ」ではなく、一つ一つじっくりと研究を重なったうえで(投資)判断をしてほしいと願っています。