24年を振り返ると・・・
早いものでまた1年が過ぎ去ろうとしています。「徐さんの中国株」では、リアルタイムで経済の流れを追いかけながら今後も成長していくと思われる個別銘柄の情報を伝えて参りました。 年初…
一強多弱の新エネ車市場 BYD
年末にかけて自動運転関連銘柄を約2カ月連続でリポートしています。背景には製品の差異化を測る新エネ車メーカー各社がAIを活用した視覚アルゴリズムやライダーセンサー、ICチップ(半導体)が必要のためで、さらにその背後には、新エネ車の売れ行きが好調で各社ともフル回転で生産を加速している「嬉しい悲鳴」が隠されているからです。12月初めに新エネ車各社が11月の販売実績を公表したが、「一強多弱」の構図が改めて浮き彫りになっています。
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公募価格下限で公開 佑駕創新(MINIEYE)
日本では、「AI推進法案」がついに国会に提出される運びとなりました。もう中国では、AIを活用した製品を次々と実用化し、自動運転に関して今年上場した銘柄だけでも、速騰聚創(ロボセンス・2498)や如祺出行(オンタイム・9680)、黒芝麻智能(ブラックセサミ―・2533)、文遠知行(WRD)、小馬智行(PONY)、地平線機器人(ホライゾン・9660)など複数社を数えます。年末に向けてさらに佑駕創新(2431)が加わることになります。
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同業者も認める佑駕創新(MINIEYE)
年初からの自動運転関連銘柄の上場ラッシュが現在も続いています。年間販売台数3千万台超と見込まれるマーケットがあるわけで、長い産業チェーンに複数のサプライヤーが必要となり、中にはスタートアップやユニコーン企業も数多く輩出しています。今週金曜日(27日)上場予定の佑駕創新(MINIEYE)はそのうちの1社です。
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「ぜいたく品を工業製品に」 禾賽科技
中国の新エネ車(NEV)の年間生産台数がこの11月に1千万台を突破し、各社とも差別化を図ろうと価格とともにADAS(先進運転支援システム)やAD(自動運転)などで生き残りをかけています。自動運転に不可欠な「目」を巡り、テスラのビジョン(視覚)路線か、LiDARセンサーかにも分かれ、これによりLiDARセンサーを専門とする速騰聚創(ロボセンス)と禾賽科技(ヘサイテクノロジー)の株価は今週ジェットコースターのように乱高下を経験しています。
競合で強くなる 禾賽科技(ヘサイテクノロジー)
日本では、日産とホンダが経営統合に向けた協議に入ったと報道され、目的の一つに中国EVメーカーへの対抗とも取りざたされています。一方、中国では、百度(バイドゥ)と吉利汽車が大株主を務める「極越」ブランドの運営会社が先週経営破たんしたことが明るみになり、8月にも高級車ブランド「HiPhi(高合汽車)」が破たんし、NEV新興勢力4位の「哪吒汽車(Neta)」を展開する合衆汽車も資金繰りが困難と伝えられ、競争の激しさが伺えます。そうした中で産業チェーンにある会社の好調な決算が発表されています。
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世相を映す「徐さんの中国株」 四季報の代わりにでも
「東京-北京フォーラム」が今月初めに東京で開かれました。今年は20回目を迎えるが、日中関係が厳しい中でも今年は有識者100名以上も参加し、両国の「戦略的互恵関係」の推進に一致していると報じられています。両国は「引っ越しのできない隣人」のせいか、奇しくも11月から2回立て続けに中国経済の現状についての講演依頼を受け、中国に依然関心が高いことが伺えます。
「徐さんの中国株」は株式に焦点を当てているコラムですが、この1年を振り返ると、株式に留まらず、まさしく世相を映す内容になっているなと、講演依頼が相次ぐ理由についても合点したものです。
「徐さんの中国株」は会員向けの有料コラムとなっておりまして、書き出し(リード)の部分だけ一般でも読めるようになっています。そのリード部分だけでもどのような内容になっているのか凡そ推測はできます。それを基にして中国経済についてスピーチをしてくれと頼んでくれていると思いますが、年初から実に中国経済の推移を株式を軸にして追いかけていることがわかります。
例えば、「過去1年の儲かる業態と企業 群雄割拠も」(1/5)では、ゲーム、電子商取引、新エネルギーは儲かる業界のトップ3に並んでいることをご紹介しました。
そして、投資、輸出、内需という経済成長をけん引する「トロイカ」の中で唯一成長を維持している中で、輸出の「新三様(新たな定番3品目)」として電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽電池のほか、今後3年間の輸出注文で手一杯で、現在世界一にもなる造船業を連続して取り上げています。
国内経済に関して、コロナ後の観光需要や「低空経済」、学習塾の復活を巡って関連銘柄を複数紹介しています。
もちろん従来から関心のある医薬品メーカーや資源関連銘柄を忘れてはいません。本決算や半期決算等の時には実績の紹介や見通しについても随時取り上げてきました。
また従来関心のある高配当銘柄として中国神華能源や中国海洋石油、HKEX,HSBC、平安保険などを引き続き掘り下げています。
今年の中国株のハイライトは何と言っても9月末からの大相場。これをリアルタイムで「官製相場」と定義し、注意を呼び掛けたことは「徐さんの中国株」の自慢するところかと率直に感じました。香港市場について売買高が通常1千億香港ドルのところが6千億も突破したことで危険水域だとして指摘し、現在は皆さんもご覧の通り1千億香港ドル前後で落ち着いています。
さらに何より技術的進歩により、人工知能(AI)の応用シーンが一段と拡大し、年央に百度(バイドゥ)のロボタクシーから年末にかけて自動運転関連の複数の銘柄を取り上げさせてもらいました。
年間を通して注目銘柄として60以上をリアルタイムで紹介しているので、「四季報」の代わりにでも使えるのではと自負しています。
「徐さんの中国株」は会員更新の時期を迎えます。会員の方にはメールで別途ご案内します。会員ではないが、1年でも読んでみたいなと思う方はどうぞお問い合わせ下さい。
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「天の時・地の利」の速騰聚創
中国汽車(自動車)工業協会(CAAM)が今月11日に発表した今年1~11月の国内自動車の生産と販売台数はそれぞれ2.9%増の2790万3千台と3.7%増の2794万台、うち新エネルギー車はそれぞれ34.6%増の1134万5千台と35.6%増の1126万2千台で、新車市場の約40%が新エネ車となっていることが分かりました。ところが2018年頃に約480社(ブランド)あった完成車メーカーは現在約20社に集約され、競争が激しく日に日に脱落していくメーカーが出て来る市場となっています。
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「LiDAR」センサー売れ行き好調な速騰聚創
自動運転には欠かせない「目」。「LiDAR(ライダー)」センサー方式か「テスラビジョン(視覚)」方式かが未だ議論の分かれるところです。イーロン・マスク氏は、センサーを使用する企業は「破滅する」とさえ断言しています。中国で「LiDAR」センサー開発の速騰聚創(ロボセンス・2498)CEOの邱純潮氏は「議論の本質は『LiDAR』センサーが高すぎるからだけだ。無料にすればこれを使うか使わないか、どっちを選ぶだろうか」と一刀両断します。
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「中国一なら世界一」 ライダー方式の速騰聚創
車載レーザーLiDAR(ライダー)センサーの速騰聚創(ロボセンス・2498)の実績を先に見てきたが、どのような会社で、マーケットでの位置づけやシェアも投資家が関心するところです。同社公式ホームページでは自社のことを次のように「自己紹介」しています。
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自動運転の目、成長加速 速騰聚創(ロボセンス)
ここ1年ほど、自動運転が俄然注目されるようになっています。こと中国では、百度(バイドゥ)がこの夏、武漢市で完全無人運転のロボタクシーを投入し、商業運用を始めたことで株式市場では関連銘柄を物色する動きが活発化しています。ロボタクシー運営の「文遠知行」(WRD)や「小馬智行」(PONY)に目が行きやすいが、完成車と同じように、組立まで長い産業チェーンがあります。ドライバーに変わる自動運転の「目」がその一つです。
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似たり寄ったりの「文遠知行」と「小馬智行」
中国の世相を反映する今年の「十大流行語」が今週発表されました。人々の暮らしに浸透しつつある「人工知能(AI)」が入選し、自動運転を取り上げている最中のことで思わず納得したのです。自動運転には現状L2~L4までとさまざまなAIが活用されていますが、設立時からL4を目指す会社があります。10月と11月に競うようにナスダックに上場した「文遠知行」(WRD)と「小馬智行」(PONY)です。
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「自動運転で世界を変える第一歩」 PONYが上場
自動運転の話しに戻ります。トヨタ自動車が2位の株主を務める自動運転の小馬智行(ポニーエーアイ・PONY)が11月21日、ナスダックに上場の予定でしたが、応募が発行予定株式数を大幅に超えたため、1500万ADSから急遽2千万ADSまで拡大し、目論見書を修正して21日を27日に変更しての上場となったのです。
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草の根から世界4位へ 順豊控股
中国宅配大手、順豊控股(6936)は予定通り27日、香港市場に上場しました。創業者の王衛CEOと並んで鐘を鳴らしたのは同社配達員から現在同社貨物機の機長を務める汪勤金さん。草の根創業から31年、現在世界4位(売上高ベース)の物流会社に成長した同社のサクセスストーリーを如実に映し出すシーンとなっています。
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越境物流にかける順豊控股
宅配大手の順豊控股(6936)は1993年広東省の順徳で設立された業界の「老舗」企業で、「快逓一哥」(宅配業の兄貴)と言われるように、国有の中国郵政以外、全土をカバーする宅配業者がいなかった時代に、珠江デルタ地域を中心に宅配便を全国に広げたのです。しかし、参入ハードルが低い分、数年も経たないうちに競合他社が雨後の筍のように生まれ、「兄貴」の動向が常に注目される中、21年ケリーロジスティクスの買収を機に越境物流を本格化したのです。
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中国版UPSを目指す順豊控股
2023年2月21日、上野動物園で生まれたジャイアントパンダの「香香」が中国へ返還のため、チャーター機で四川省の成都に運ばれました。チャーター機の運営会社は中国宅配大手、順豊控股傘下の順豊速運(SFエクスプレス)で、いままで国境を跨いでジャイアントパンダを運ぶのがUPSやFedExなど世界大手の「専属専任」でしたが、順豊がついに牙城に迫ったのです。その順豊控股が今月27日香港市場に株式を公開します。
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業界で追いかけの黒芝麻智能
半導体のNVIDIA(エヌビディア)が21日発表した第3四半期(8~10月)決算は純利益が100%増だったというので、中国市場の半導体銘柄に改めて注目が集まっています。スマホ用チップと同様、車載半導体でもクアルコムやエヌビディアに対抗できるメーカーの誕生が期待されているからです。
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夜明け前か 黒芝麻智能
自動運転の元年とも位置付けられている関連銘柄の上場ラッシュ。IPO行列はともかく昨年末から現在で上場を果たした銘柄だけでも複数社数えます。中でも車載半導体でNVIDIAをベンチマークにする地平線機器人(Horizon Robotics)をこのコラムで取り上げたが、地平線と競合する会社が8月に香港市場に上場しています。黒芝麻智能(ブラックセサミ―・2533)です。
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小馬智行 「ここが強み」
中国新エネルギー自動車の今年の1千万台目が14日武漢にある東風汽車からラインオフしたと中国自動車工業協会が同日発表しました。10月の新エネ車の生産台数は前年同月比48%増の146万台だったが、自動車全体の伸び率が3.6%なので、新エネ車は伝統的化石燃料車のシェアを「侵食」していることが分かります。新エネ車の行き着く先は自動運転であると前稿で触れていたが、予告していた小馬智行(ポニーエーアイ)がついに今週木曜日(21日)ナスダックに株式を公開する運びとなりました。
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