徐さんの中国株

先発優位か 百度の無人運転

 百度(バイドゥ)売上高の7割以上が検索やマーケティング部門に依存していることがわかりました。しかし同社経営陣は、今後引き続き生成AIと基礎モデルへ投入を継続的に増やし、新たな成長分野を創出する土台を築くとして、生成AI、基本モデル、AIクラウド、インテリジェント運転、音声アシスタント、スマートデバイスなどを同社主要な収入源にするのを目標としています。自動運転はその一つに過ぎません。

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AIで勝負に出る百度

 百度(バイドゥ・9888)が武漢全域での無人タクシー、「蘿蔔快跑(ルオボクワイパオ)」の商業運転を開始すると発表すると、株価が約15%急騰しました。何せAI(人工知能)による応用シーンが様々と出ているが、消費者と直結する商業活動がまだ少ないのが現状のようです。ところがいったん上がった百度の株価が1週間も経つと、まだ元の木阿弥に舞い戻っています。百度はどうやって儲かっているのでしょうか。

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「未来はそこまで」 百度のロボタクシー

 恒例の昼食会を昨日都内で開催しました。猛暑の中、多くの方にお集まりくださいましてありがとうございました。内外から関心の「三中全会」が先週閉幕したこともあって大会のコミュニケについて皆さんに報告しました。前の勉強会で「(年取った)われわれにはもう未来はない」と話すと会場ではどっと笑いが起きたが、「われわれの未来は今だ」と続くと、しきりに頷く姿が見られました。未来が現実となった事例として無人運転のロボタクシーを昼食会で取り上げたのです。

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投資家心理改善になるか アリババが起爆剤?

 香港市場の今年上半期のIPO調達資金は約130億香港ドルで、2003年から以降約20年振りの低水準であることが統計で明らかになったが、しかしこれは香港市場に限ったことではありません。ロンドン証取(LSEG)によると、今年上半期の世界市場のIPO調達資金は479億7千万ドルで、前年同期比19.1%減少し、グローバルな視点でもIPO、中でも大型IPOが鈍化していることが明らかになっています。

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IPO調達資金で見る香港市場の不振

 紫金砿業(2899)や洛陽モリブデン(3993)の株価が堅調に推移している背景には、根強い需要があると指摘されます。両社主力製品の銅の世界的需要は25年も新エネルギー産業とされる太陽光発電や風力発電、新エネルギー車が全体の約9割を占めると予測されますが、そのいずれも中国でいま数少ない元気のある業界であることは皆さんもご存じの通りです。経済全体が元気であるかどうかIPOの現状からもある程度推測できます。

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純利益7倍増の洛陽モリブデン

 資源株が堅調です。紫金砿業(2899)が上半期(1~6月)最大50%増益(非経常損益を除く純利益が最大約60%増)の見込みであることを明らかにしたが、伸び率ではこれを10倍以上も上回る企業があります。洛陽モリブデン(3993)です。(このサイトのトップページにヘルメットを被っている写真があるが、視察団で同社を訪問する時に撮ったものです。ご参照を)。

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底力が株価を支える紫金砿業

 上場企業の再融資や割当増資が発表されると、株価がほぼ漏れなく下がります。前稿で取り上げた波司登国際は自社株を前日の株価より約10%安で割当譲渡することの発表だったので、それ以上に株価(約15%)が急落しました。しかし底力のある会社の場合、大型再融資の場合でも株価が依然堅調です。

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価格上昇が追い風の紫金砿業

 ダウン衣料の波司登国際(3998)の4事業部門とも成長の幅こそあれ、プラスになっていることで、株価も堅調に推移しています。そこにブランド化、四季化、国際化戦略を打ち出し、四季を通して売れる商品開発を着実に進めています。不動産不況で景気が懸念される中、増収増益を維持できたことは投資家からも評価されます。鉱物資源の紫金砿業(2899)も然りです。

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ハイエンド化に向けて 波司登国際

 「地元では紳士」。こう評価されるのは中国ダウン衣料の波司登国際(3998)創業者の高徳康氏。慈善事業に熱心で、ポケットマネー1億3千万元で地元に「康徳村」を建設し、「康博苑」という名の別荘427棟を作って村民の居宅に供したことが美談となっています。「村民には暖かいが、株主にもう少し配慮してほしい」と株価が高値での第3者譲渡に株主から不満の声が漏れています。

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「株価15%引きセール」 波司登国際

 上場企業の大株主による売却はよく聞く話です。ウォーレン・バフェット氏によるBYD株の売却やソフトバンクのビジョンファンドによるアリババ株の売却、南ア・ナスパーズ(Prosus経由)によるテンセント株の売却など、伝わる度に、株価が若干下がりますが、実力ある企業の株価がしばらくすると回復します。市場への「ブリーフィング」もあってこれら企業の売却には、ある程度心構えができているが、反面、好決算を発表し、株価も高値の段階での大株主による売却の衝撃はやはり大きいものです。

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集中購買が直撃する威高骨科 山東威高集団

 市場の長期低迷で、株価が発行価格を割り切るのが「日常茶飯事」となりました。山東威高(1066)傘下の威高骨科(688161)の株価は6月24日、6%超の下落で上場来安値を更新しました。同社は21年6月30日にスピンオフして上海科創板に上場を果たしたので、3年間の売却禁止期間も1日でロックアップを迎え、大株主による売却の懸念で売り先行となったのです。

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 集中購買の是々非々 山東威高集団

 四環医薬の売上高が21年から年々下がり、純利益も減益が続き、23年度にはついに赤字決算となり、腫瘍治療薬や糖尿病治療薬などいくつも治験や臨床の段階にあり、美肌系の美容医療の売上高が2倍増も規模が小さく、収益への貢献度が限られている現状です。心・脳血管処方薬に強みを持ち、新薬、ジェネリック薬の開発も順調だったが、特許切れと政府が進める「集中購買」と「帯量購買」で収益に大きく影響したのです。もちろん影響を受けたのは四環医薬だけではありません。

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子会社IPO中止の四環医薬

 事業規模が大きくなってその一部を独立(スピンオフ)して上場させることが上場会社の中でよく見られるケースです。使い捨て医療用品の山東威高(1066)も6年かけて傘下、整形外科用医療機器の威高骨科(688161)を上海の科創板に上場させたのは21年6月のことです。心脳血管疾患治療薬の四環医薬(0460)も子会社の山東軒竹生物の上場申請を22年9月に提出したが、今年の5月24日に同社は同申請を撤回すると発表しました。

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主力薬品に注力する中国生物製薬

 「6年連続で世界の製薬企業トップ50にランクインされたことは、当社のイノベーションの成果が国際的な権威ある機関から認められたと言える。今年は複数の新薬の上市が予定されており、25年は新薬の集中的収穫期でその数20に達すると予想される。新薬による売上高が全体の約50%に達する見込みで、主力4分野(悪性腫瘍、肝臓、外科・鎮痛、呼吸器系)を深く掘り下げるほか、グローバル化を加速し、より多くの高品質の製品を患者に提供するよう努める」と米誌「PharmExec」のグローバル製薬会社トップ50に6年連続ランクインしたことを受け、中国生物製薬は謝会長名でコメントを発表しました。

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ジェネリックから新薬へ 中国生物製薬

 中国生物製薬は四半期ごとの業績発表を取りやめたものの、同社に関する情報が途絶えることはありません。最新では、6月15日、米誌「PharmExec」の公式サイトでグローバル製薬会社トップ50に同社が6年連続ランクインしたことが分かり、前日の14日、同社は15億元のパンダ債発行を告知したところ、2倍超の31億元の応募があったというので、期間180日間、金利1.95%の社債にこれだけの応募があることはちょっと意外でした。

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四半期ごとの発表を中止した中国生物製薬

 中国の上場製薬会社はほぼジェネリックからスタートし、売り上げを伸ばしているプロセスで研究開発費を増やして新薬を開発したり、M&Aで買収したりして成長を維持してきています。脳卒中や腫瘍の治療薬で知られる石薬集団は虚血性脳血管合併症、末梢血管疾患、糖尿病合併症治療の「舒安霊」を21年に認可を受け発売すると売上高は213%増、パーキンソン治療薬の「恩悉」を20年に上市すると、翌年の売上高が172%も増えたと報告。同社にそん色のないスピードで新薬開発を進めているのが中国生物製薬です。

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新薬で勝負する石薬集団

 中国株の香港市場では、インターネット医療関連銘柄の評価(PER)が30倍も60倍にもなりますが、対して製薬会社の評価が高くて20倍前後で、かなり堅実な会社でも10倍くらいで、経営陣が決算や業績説明会など投資家との会見では、わが社に対する市場の評価が低すぎると口々に言います。口頭だけで自社株を買い戻す行動もない企業はさておいて、自社株買いを実行する会社は要注目です。

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マネージドケアに賭ける平安健康

 総人口に対して医療資源の不足からインターネット医療に対する期待が相当高いものだったことが平安健康(通称「平安好医生」・1833)の株価の推移からも読みとれます。2018年5月4日、発行価格54.8HKDで上場した同社株価は赤字の垂れ流しにも関わらず、21年2月16日に148.50HKDまで買われ、時価総額が1660億香港ドルまで膨らみました。それから6年、株価も時価総額も10分の1以下になってしまったことは皆さんもご覧の通りで、インターネット医療は単なる幻だったように思えてなりません。

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本来の価値に近づくインターネット医療銘柄

 「石の上にも3年 阿里健康黒字転換」を書いたのは2018年6月のこと。株価は6HKD台だったが、あれから凡そ3年後の21年2月には株価が30HKD台まで上昇。しかしさらに3年経つと、今度株価が3HKD台まで下落してしまったのです。30HKD台まで買われたのはインターネットを活かした診療が期待されたことで、3HKD台までまで下がったのはその期待が外れ、企業の評価も本来の適正水準に近付いたからだと言えなくもないようです。

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阿里健康 増収増益だが、期待のオンライン診療は

 インターネットの時代、オンライン診療が一時もてはやされていました。5Gのお陰で、遠距離の手術もできるようになり、インターネット医療と思われる関連銘柄の株価も一時急騰していました。インターネット医療先駆者の阿里健康(アリババヘルス)が先月末、3月31日までの本決算を発表したので、詳細を見てみましょう。

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