DES ビジネスモデルは

中国企業の債務問題は

内外から関心を寄せられています。1999年国有企業の経営難を解消するため、当時の首相、朱鎔基の下、一回目の債務の株式化、DES(デット・エクイティ・スワップ)を実施しました。

お蔭で多くの国有企業が瀕死の状態から救済され、復活を果たし、2001年のWTO加盟を機に10数年にわたる高度成長の恩恵に預かって、存命を果たしてきました。

ところがWTO効果も後退し、自らの構造転換を求められた今、国有企業は再度経営難に直面しています。

17年振りに再度DESが提起されましたが、17年前のDESは政府指定という「お見合い」なのに対して、今回は「自由恋愛」だと言う点で大きな違いがあると指摘されます。

 

先月10日発表された「市場化した銀行債権株式化に関する指導意見(ガイドライン)」では、これ以上存命が望めない「ゾンビ企業」、制度を悪用し故意に債務から逃れようとする企業、債権債務関係が複雑で明確に整理できない企業、生産過剰と在庫をさらに助長する企業などはDES対象外だと明確に指摘されています。

 

これを裏返すと、債務の株式化が認められた企業は将来有望で、場合により大きく成長する可能性もあるということなので、どのような企業が対象になっているのか物色がすでに始まっています。

 

上記ガイドラインは、債権者と言えども、銀行が保有債権を自らそのまま株式化することを明確に禁止し、いったんは第三者経由しなければならないと決めています。

 

前回の債務株式化実施に当たり、財政より1兆6000億元の特別国債を発行し、国務院の指示の下、四大国有商業銀行(建設銀行、中国銀行、農業銀行、工商銀行)に対応して、中国信達、東方、長城、華融の四大資産管理公司(AMC)が設立されました。

 

四大資産管理公司は不良債権を引き受ける総元になりますが、どの会社の債務が株式化できるか、ターゲットの絞るのは債権者の銀行と資産管理会社またはそのための基金となります。

 

では、資産管理会社のビジネスモデルは一体どのようなものなのでしょうか。一般的には、債務の償還追及や資産の証券化、資産再編、債務の組み換え、資産競売、資産リースなど様々とありますが、資産管理会社も上場しておりますので、そうした素朴な質問を抱えて、今月行われる第18回京華投資視察団は四大資産管理会社の1社を訪問することになっています。

 

中国の不良債権の規模や現状、

AMCとしてのビジネスモデル、

その成長性などに関してお話を伺うことにしています。

日本人投資家にこうした機会はごめったにないと考えます。

ご関心のある方は一日だけでもどうぞご一緒ください。

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