日銀の黒田総裁は現在の世界経済の状況について「リーマン・ショックとは違う」との認識を示しましたが、米連邦準備理事会(FRB)が今月17~18日に予定していた定例の連邦公開市場委員会(FOMC)を2日間前倒して開催し、緊急の利下げを決定するとともに、リーマン・ショック時の6000億ドル(第一回目)を上回る7000億ドルの量的緩和(QE)を実施すると発表したことを投資家として認識したいところです。引き金は何にしろ、FRBはリーマン・ショックを上回る危機が迫っていることを我々よりも先に認識し、当時よりさらに強力な刺激策を取ったことになったのだと見ていいと考えます。
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