センスタイム 香港IPO延期 私募で10億ドル調達へ

 中国人工知能(AI)のスタートアップ企業、商湯科技(センスタイム)が香港でのIPO計画を延期することになった。
 香港メディアの報道として「騰訊(テンセント)科技」が19日付で伝えた。延期の理由について新型コロナウイルス感染症の影響だとしている。
 センスタイムは2014年に設立された顔認証や画像解析、自動運転などの分野で応用されるAI技術の先進的技術の会社で、シャオミや中国移動(チャイナモバイル)、アリババなどがその技術を運用している。戦略的協力パートナーに、クアルコムVCや華為(ファーウェイ)、シャオミ科技、本田(技研)自動車などで、2018年アリババやシンガポールのテマセク基金が世界AI分野の最高を記録する6億ドルに及ぶCラウンドの融資に参加した。
 センスタイムは2019年中国の投資銀行である中国国際金融とIPOについて進めていたが、米商務省が同社をエンティティリストに指定したため、IPOが難航したことがある。
 同社はIPOの代わりに、調達予定資金と同額の5億~10億ドルを私募で集めることにしたという。

 

 

中国経済News & topicsの最新記事