「株式市場は自律回復と自律調整の段階に」

「資本市場の発展は中国の改革の方向性であり、今回の株式市場の変動により変わることはない。どんな状況でも中国は断固として改革を推進し、絶えず開放を拡大していくだろう」。22日からの訪米を前に、習近平国家主席はアメリカ、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材に対してこのように述べています。 

WSJの質問は12項目で米中関係や中国の経済改革などに及び、中でも6月中旬以降の株式市場の暴落と人民元の切下げ、市場と政府の関係になどの質問もあって、習氏は書面でこれに回答しています。 

株式市場について、習氏自らがコメントすることは極めて異例のことで、金融危機後の2009年3月3日、アメリカのオバマ大統領が来訪中のブラウン英首相との記者会見で「長期的には株はいまが買い時だ」(buying stocks is a potentially good deal)と述べたことを思わず思い出してしまいました。 

3日のS&P500指数は696ポイントでしたが、その6日後、3月9日の666ポイントを底にしてアメリカ市場は反転し、昨日の1948ポイントまで6年間で凡そ200%上昇しています。 

では、習氏は何を語ったのでしょうか。 

氏の就任後、「市場が決定的役割を果たす」と宣言したが、株式市場の暴落に政府は買い支えなど介入をしたと言う質問に対して、「株式市場の上げ下げは市場の規則があり一般的に政府はこれに介入することはない。政府の役割は公開、公平、公正という市場の秩序を維持し、投資家特に中小投資家の合法的権益を守り、長期安定的発展を促進し、また全面的恐慌の発生を防ぐことだ。 

少し前までに中国の株式市場は異常な変動があった。それまでの上昇が急すぎたことと国際市場の大幅な変動によるもので、システム的なリスクの発生を回避するため、政府は市場の不安を抑え、危機の発生を回避する一連の措置を取った。海外の成熟した市場でも類似の方法を取ることもあった。これら総合的措置を取った後、市場は自律回復と自律調整の段階に入った。資本市場を発展させることは改革が目指す方向性で、今回の市場の変動により変わることはない」とこのように述べました。 

さらに、中国経済の減速懸念について、習氏は「中国経済は合理的区間で動いている。中国の課題は経済成長の品質と効率を高めることと経済成長のプロセスにあるアンバランスと、持続不可の問題だ。現在、発展方式の転換と経済構造の調整を進めており、イノベーションによる経済のけん引と消費依存による成長に転換させようとしている。これらの解決により、中国経済を立て直し、力強い発展の原動力となることを期待している」 

このように述べた習近平主席は、中国の改革について「現在進めている改革は全面に渡る改革で、力強さもかつてないことだ。しかし努力の甲斐があって長年粘りついた難問を幾つもクリアできた。これらの改革は誰かのチーズを動かした。改革は当然一部の人の既得権益に触り、一部の人の仕事と暮らしを変えることになる。難しさは当然にある。そうでなければ改革とは言えないだろう。改革は一番の難関からクリアすること、険しい崖でも挑戦すること、改革の正念場で勇者が勝るものだ。放った矢は戻ることはない。我々は引き続き改革の目標の実現を目指して、風だろうが雨だろうが前に向かってまい進することだろう」と、腐敗一掃の早期終息を期待すると思われる声を一蹴しました。 

さて、市場はどのように反応するのでしょうか。

 

 

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「株式市場は自律回復と自律調整の段階に」」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0PASS:改革よりも自身の保身と利益にしか興味がないのに、大ボラ吹いております。中国の実体経済からすると、もう2段安は十分にあり得る。更に今後一層景気が悪化すると上海総合指数は2500を割り込む。それでも偽りの数字を出して表面を取り繕う事しかできない。年金などの社会保障費を株価下支えに使い、尚且つ効果が限定的で水の泡となった。お粗末様です。

  2. SECRET: 0PASS:アメブロ内を回っていたらここにたどり着いてブログを読ませていただきました!このきっかけを、良い方に向けられればと思っております!この機会によろしければ、メッセージなどを頂けたら嬉しく思います(^^♪

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