ここまでの情報 入手できてますか

 「中国企業情報2016」 2月20日から発信

『徐さんの中国株』発信を始めて4年近く経ちます。その間様々なご質問やお問い合わせを受けることがあります。中にはテクニカル的分析もあり、自己流や他を参照したものもあって私からは特にコメントすることはありません。唯一感じているのは情報量の少なさです。

先週の「京華メルマガ」で一日の内に大暴落した銘柄、「阿里健康」(-20%)と「恒発洋参」(-91%)を取上げました。この2銘柄と提携など関連している銘柄が先週金曜日(29日)、これまたジャンプ的と言われる暴落を演出しました。

株価への影響も考えられ、社名を伏せておきますが、ここでD社と称します。29日、特にネガティブレポートが出ているわけでもなく、突然70%以上も暴落したのです。

D社についてこれまでもたくさん噂が出ております。2013年12月に上場し、2015年社名を変更した医薬品販売の会社で、ブランド力でもカバーできる地域(店舗数)も同業の一心堂(深センA)や国薬控股に遥かに及ばないにもかかわらず、店舗毎の売上は一心堂を超え、利益率は老舗の国薬を超えております。視察団で、北京で同業の薬局を訪ね、同社について聞きましたが、薬品名どころか、社名さえもわからないとのことでした。

D社が上場した後、前出「恒発洋参」、「阿里健康」と戦略的提携を結んだと発表し、株価も高く維持されていましたが、前出2社の株価が暴落した後、D社は早速、「恒発洋参とは枠組み協力合意の調印で、実質的協力はまだ何も始まっていない。また阿里健康と合意したヘルス電子化協議は政策の原因で具体的進展がない段階だ」と公告を発表しました。

株価暴落の前日(28日)同社は戦略的株主を迎え入れるとのことで、国内の投資信託に19.90%の株式を譲渡する売買契約を結んだと発表しましたが、しかし、重要な譲渡価格は一切披露されていなかったのです。

同じことで、D社は昨年12月28日ストックオプション計画を実施したと発表しましたが、当日の株価2.88HKDで会社の資金で買い戻した1699万株を13名の引受人に無償で引き渡したと言います。しかし公告では、13名の引受人の詳細について一切触れていませんでした。市場では、大株主の社長の関係者に引き渡しても投資家は一切文句が言えないと指摘されています。

D社は日本でもプレゼンテーションをしたことがあり、株主も多いかと考えられます。しかし同社の公告など詳細を読むと疑問に思うことが多々あり、提携先株価の暴落で同社も売られたのではと推測されます。

提携特に知名度の高い企業との提携は株価にプラスに動くことが多いことは周知の通りです。しかし、同社の提携公告に必ず、「同提携は現在も交渉中で必ずしも実行されるとは限らない」と締めくくることに共通点があります。

これまでの投資を含めて投資先企業についてここまで情報を収集されていますでしょうか。

「中国株エキスプレス」に続く「中国企業情報」を旧正月明けの2月20日から発信します。1月の中国勉強会で「香港A株100社」と「ブルーチップス50社」を纏めて配布しています。重複も含めて130社の中から年間40~50社を厳選して視察団や当社独自ルートで入手した「中国企業情報」を有料で発信します。

迅速かつ最新情報を入手したい方はどうぞご利用ください。詳細は当社HP にてご案内しています。

 

 

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