スマートシティを見に行く旅 上海杭州

 第26回京華投資視察団の日程が決まりました。11月11日(月)~16日(土)の5泊6日で、上海と杭州を訪ねます。2017年3月の視察団で杭州に泊まり、上場会社のバッテリーの超威動力(0951)とスマホレンズの舜宇光学(2382)を訪問しました。
 舜宇光学の株価は訪問当時56HKDでしたが、約1年後の2018年6月に180HKD近くまで高騰しました。会社訪問の際、敷地内にBMWなど中国にして高級車がずらりと並び、工場の壁には従業員募集という張り紙が印象的でした。どうしてこれだけお金を持っているのかと説明会で参加者が問いただし、同社CFOがそのわけを丁寧に説明してくれました。記念写真をとお願いしたら、ジャケットのCFOはわざと同社ロゴマークのついた作業服に着替えて応じたのをいまだ鮮明に記憶しています。
 バッテリーの超威動力を訪問した理由は同業者、天能動力との比較のためでした。前の年に香港で天能動力のオフィスを訪ね、説明をしてくれたので、同業者の現場も見てみようと超威動力を訪ねましたが、大工場のすぐ隣に天能動力の工場があるのではないかと
自分もびっくりしています。後日、天能動力が超威動力を買収するオファーを出しましたが、現場を見た私がその理屈をすぐに納得したのです。
 このように現場を見ることにより理解できることは机上論より100倍も説得力があることを改めて感じています。
 そして第26回を迎える京華投資視察団は、日経新聞傘下のNBS(日経ビジネススクール)のNBSビジネスミッションとの共催で行います。当社は現地コーディネーターの役目をお引き受けし、上場企業のみならず、現在中国で最も勢いのあるニューエコノミーやフィンテック、スマートシティなど幅広い内容を盛り込むよう予定を立てているところです。
 杭州はアリババ誕生のお陰でスマートシティ作りで中国の最先端を走っています。無人コンビニやキャッシュレス化に止まらず、先日開かれたアリババのクラウドコンピューティングのイベント「2019杭州・雲棲大会」で、同社初の自主開発AIチップ「含光800」が発表されたのです。従来のAIチップの5倍の性能ですでに都市管理システム「シティーブレーン」に生かしていると言います。日進月歩とはまさに「アリババのスピード」のことではないかと考えられます。
 11月11日、東京、大阪(関空)を出発し、上海で一泊してNBSビジネスミッションの参加者と合流して杭州に向かい、企業や役所を訪問した後、スマートシティの様々な応用シーンの現場もご案内し、上海に戻って企業を訪問する予定です。そしてNBSビジネスミッションの方とお別れをして15日も上海に一泊して16日それぞれ出発した空港に戻ります。日経からは同紙記者も同行の予定で、いつもの視察団と少し違う視点で中国を見るチャンスでもあります。関心のある方は是非ご一緒ください。

 

 

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