北控水務の説明会にどうぞ

構造調整の真っ最中でも伸びる業界があります。空気清浄や水、ゴミ処理など環境関連銘柄です。7月も終盤を迎え業績の見通しを発表する会社が増えています。

昨年10月上場したばかりの天潔環境(1527)は昨日(28日)、中間期決算が大幅増益という見通しを発表したところ、出来高増に伴い12.92%高まで急騰しました。その前日、ゴミ発電の緑色動力環保(1330)や水処理の雲南水務(6839)も増益見通しの公告を発表していずれも株価が高騰しました。中国水務(0855)も株価は年初より30%以上上がり、一時同業界最大手の北控水務(0371)の株価を逆転した場面もありました。

その北控水務は27日、40億元の社債(パンダ債)を公募で発行すると発表しました。その内、期間5年もので金利3%を18億元、7年もので金利3.33%を22億元の、合計40億元の社債を発行するとしています。鉄鋼や石炭など社債のデフォルト頻発の時期に、40億元もの社債の発行に踏み切ることは業界及び会社の将来によっぽど自信を持っていることだろうと見られます。

北控水務は今月18日「サステナビリティ・レポート2016」を発表しました。これまでにない取り組みで、同社の狙いは何だったのでしょうか。2016年の年明けは同社にとって多難の幕開けでした。昨年12月米WSJ紙に、そして今年1月、調査会社「GMT Research」に同社の会計方法に関してそれぞれネガティブレポートを出され、株価は一時急落しました。

同社は反論するとともに自社株買いを凡そ一ヶ月ほど続き、昨年の高値7ドル台から50%を割り切る直前まで買い支えたのです。3月末には、売上高51%、純利益36%増という2015年の本決算の結果を発表し、株価も順次回復を見せました。

その後「復星国際」傘下の投資会社と提携して、地方政府とのPPP(官民連携)プロジェクトの推進など事業拡大をさらに進めています。同社を北京郊外にある処理場の見学を含めてこれまで4回ほど訪問し、多くの投資家も同社に投資しているようで、株価の推移に私も関心を持っています。

6月に視察団で北京に行きましたが、同社に立ち寄る時間がなく、訪問を断念しました。しかしIT環境がこれだけ揃えているので、遠距離でも動画通信サービスで説明会ができないかと、同社と折衝し、8月11日(山の日)、東京と北京の同社オフィスを動画で結ぶ説明会を同時通訳で行うことで折り合いがついたのです。

投資考察団で同社訪問の際、説明会にいつも立ち会ってくれた于立国執行役員も11日の説明会に出てくれますので、同社に関心のある方、視察団に参加したいが時間が取れない方はぜひこのチャンスにご参加ください。説明会に参加される方には、当社発信「中国企業情報」で取り上げた同社に関する情報(4月30日号)を進呈致します。詳細は当社ホームページをご参照ください。環境関連は不況に強い銘柄で、同社及び業界について勉強する貴重なチャンスです。

 

 

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