美容医療系大株主売却で下落も 上場申請続く

 中国A株市場で、新エネルギー車関連とともに、今年市場で注目され、株価が全面高を呈していたのはメディカルエステ(美容医療)関連銘柄です。A株でこのコラムではあまり取り上げていないため、見慣れないかもしれないが、深圳市場上場の朗姿股份(002612)や奥園美谷(000615)、哈三聯(002900)など株価が4倍から8倍以上も上昇した関連銘柄は7日揃ってストップ安となったのです。5月に入って株価が史上最高値を記録したこれら企業の創業者一族の大株主は揃って売却を発表したからです。その影響で業界に新規参入の四環医薬の株価も4HKDの一歩手前で上昇が止まり、ここ数日下落に転じています。

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アナリストレポートはシグナルの一つ

 株式投資で決算書を分析するほか、アナリストレポートを参考にする投資家も多いかと思います。羅欣薬業が公開買付(TOB)で上場廃止にした理由の一つに、出来高が少ないことが挙げられます。同社はGEMからメインボードへの指定替えを何度も申請するもいずれも却下され、IPOでの調達資金は数千万香港ドルだったのに対して、上場後の配当金だけで数億香港ドルに達し、GEM市場に留まる意味がなくなったと判断して上場廃止を決めたという経緯がありました。なぜGEMに留まる意味がなくなったかというと、

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医薬品セクターに依然チャンスが多い

 株式投資でもその人の性格や好み、さらには信条とも絡んでいると言っても過言ではありません。証券の中信証券(6030)や不動産の万科企業(2202)、そしてカジノの銀河娯楽(0027)はいずれも業界大手でありながら、株価は1~2年の間で必ず半値くらいまで落ち込んでまた高値を記録するという繰り返しをしてきました。長年市場を観察すると、そういうこともあるとわかってきますが、しかし信念上、ブローカーやカジノを応援できないと決め込んでいる方はこういった株にはまず手を出さないんです。

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