インド 中国を超えられるか

春分の日に日本を出発してデリー経由、ムンバイに入りました。日本との時差は3時間半で、11:30分出発の便で、現地時間17:50(日本時間21:30)到着。ブラジル以来、久々に10時間のフライトを経験しました。日程の関係上、デリーから更に2時間15分の国内線に乗り換えてムンバイに入ったので、昨日は実に12時間以上空を飛んだことになります。

前回のインド訪問は2006年の2月だったので、ちょうど10年振りになります。この10年、中国は高度成長から安定成長に入り、世界の工場から世界の市場に脱皮しつつあります。インドは2014年までは大きく変わっていなかったのですが、モディ-氏が率いる人民党が同年5月の総選挙で勝利し、氏が首相に就任して以来、大胆な改革を行い、その効果が早速昨年のGDPにも表れています。

ちょうど中国から外資系製造業が東南アジアに移転を始める時期とも重なり、いまインドが中国に取って代わって世界の工場に変身しようとしているところです。

先月29日インド政府はインフラ整備として道路に9700億、鉄道に1兆2100億、合計で2兆1800億ルピーの投資計画を発表しました。お蔭でムンバイ証券取引所のSENSEX指数は3月1日に777ポイント、2009年以来、一日の上げ幅として6年振り最大を記録しました。中国と同様、まずインフラの整備、政府の投資から始まることに変わりはないなと感じたものです。

モディ―政権は国内企業の民営化や外資系企業の誘致にも積極的に取り組んでいます。現に外国人の入出国にはまだ厳しい審査(ビザ)が課せられていますが、この3月1日からポートビザも空港で取得することができるようになり、緊急のビジネス出張なども対応できるようになりました。

インドについて早速勉強しようと、本日午前中はムンバイ証券取引所を、午後はJETROのムンバイ事務所を訪ね、インドについてのレクチャーを受けて参りました。

ムンバイ証券取引所は世界最古の取引所の一つで、2006年の訪問当時、上場会社はどれくらいで、その内上場廃止はどれくらいの割合かを聞いたところ、上場は5000社で、上場廃止は6000社だという答えが返ってきたので、とても驚いたことを鮮明に記憶しております。

経済成長に伴い、企業も成長していくことを期待して明日デリーへ移動し、進出日系企業を訪問したり、日本語習得の学生さんと交流したり、また世界遺産のタージマハールを観光したりして、盛り沢山の日程をこなして週末日本に帰国します。インドでの見聞を4月7日の勉強会(東京)でも詳しくご報告します。

 

 

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