「当社はまだ成長途中にある」 ネットイースCEO

 網易(ネットイース)が今月11日、香港証券取引所のメインボードに上場することが決まりました。2日から公募を開始し、本日(5日)正午で申し込みの締め切りとなるが、公募価格は一株当たり123HKDだと伝えられ、4日までの申し込みは発行予定株数の131倍にも上り、個人投資家向けの515万株を2100万株まで拡大するだろうと見られます。ナスダック上場20年のIT系老舗企業がなぜ香港市場でこれだけの人気を集めているのでしょうか。

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インターネットの老舗 ネットイース香港上場へ

 米中対立が深まる中、5月23日、米商務省は新たに33社の中国企業を「エンティティリスト」に指定したことが明らかになりました。ハイテク系企業が中心なのですが、「網易考拉(ネットイースコアラ)」の名前もがリストアップされているのに引っかかって、ゲームやECの企業が何故エンティティリストにと、同社マネージャーで20年以上も大学の後輩に確認したら、「うちではなくただの翻訳間違いだ」との返事。同社創業者でCEOの丁磊氏も個人のウェイボーで「当社の英文名はKaolaであってCloudmindsでもNetPosaでもない。安心してKaolaでショッピングしてください」と自ら訂正したのです。一部媒体が記事を急ぐあまりリストにある「NetPosa and the subsidiary」の中国語名を「網易考拉」と誤訳したのがそもそもの始まりだったのです。
 アリババが創業した翌年の2000年に米に上場した網易はいよいよ今月香港市場に回帰(2次上場)することになります。

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回帰株の中でどれを選ぶか

 中国概念株(チャイナコンセプトストック)とは、主に中国本土で事業を展開しながらその株式を海外、主に米国で公開している中国企業株のことを言います。現在総数約250社に上りますが、その大半はIT系企業なのです。20年前に上場した網易(ネットイース)もあれば、今年の5月に新規上場した金山雲(キングソフトクラウド)もあります。IT系企業の米上場にはわけがありますが、そうした企業の本土または香港市場への回帰が俄然増えています。回帰について2次上場(重複上場)とも呼ばれますが、実は個人投資家にもチャンスなのです。

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年初から株価が倍増したが 阿里健康

 アリババ傘下の「阿里健康信息(アリババヘルス・0241)」(以下「阿里健康」という)の株価は今月15日、上場来高値の21.5HKDを記録しました。このコラムで「 石の上にも3年 阿里健康黒字転換」、「アリババdouble H戦略の一翼を担う阿里健康」などで同社を取り上げていますが、2014年10月、同社鞍替え上場してから株価はすでに6倍以上も上昇しています。新型コロナウイルス感染症が拡大されている中、同社は核酸検査サービスマップを発表するなど、その活躍振りが内外から注目され、株価も順調に推移しています。そうした中で、同社は27日、2019年度(2019年4月1日~20年3月31日)の本決算を発表しました。

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