「約束手形」は約束だけで終わるのか 恒大汽車

 中国恒大集団のデフォルトが発覚し、社債を買った多くの人たちが同社深圳本部に詰め寄ったほぼ同時刻に、同社傘下で電気自動車(EV)の開発・生産を手掛ける中国恒大新能源汽車集団(恒大汽車)の社員が完成したばかりの広州南沙工場への引っ越し作業の最中だった。「初ブランドの『恒馳5』は年内に量産の予定だった」と同社関係者。21日、同社は社員凡そ8千人のうち、社外取締役3人を含む3180人に対して3億2400万株のストックオプションを発行すると発表しました。

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企業ランキングから見る不動産株 

 中国の企業を巡るビッグニュースが先週から幾つも流れています。華為のCFOが米との司法取引に応じてカナダの裁判所から釈放を言い渡されて専用機で帰国したこと、大手コングロマリット、海航集団の董事長(陳峰)とCEO(譚向東)が違法行為の疑いで強制措置(逮捕)が取られたこと、中国一株価の高い茅台酒の前董事長(袁仁国)が収賄罪で無期懲役の判決が出たこと、中国民営企業上位500社が発表されたが、恒大集団を始め、不動産企業10社が同ランキングから名前が消えたこと、等々注目のスポットが相次いでいます。

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恒大は何故ここまで凋落したのか

 中国恒大集団(以下、「恒大」という)の株価は23日、一時30%以上急騰しました。同社は前日に23日に償還期を迎える社債の利払いを実施すると発表したこと、さらに創業者で会長の許家印氏は22日深夜、幹部社員4千人を招集して工事再開、期日通りの物件引き渡しを確約する誓いの大会を開いたことが好感され、株価は一時反発したと思われます。日本のマスコミも連日恒大を取り上げていますが、投資家目線で恒大はなぜここまで凋落したのかという本質を突き詰める報道が見られないので再度このコラムで取り上げることにしました。

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