コロナで成長するも、コロナ後は 叮咚買菜

 テンセントはその影響力でいままで1千社以上にも投資し、京東や美団などの上場で莫大な利益を上げています。新興企業が投資の中心となっているので、失敗も避けられません。生鮮食品に特化した電子商取引(EC)の「毎日優鮮(MF.US)」(ナスダック上場)は「失敗作」の一つ(「プラットフォーム型企業には常に眉唾を」ご参照)です。しかし、ライバルの「叮咚買菜(Dingdong Maicai)」は黒字転換を果たしています。

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「株価は過小評価」、買い戻しを継続 テンセント

 テンセント(0700)は予定通り、第2四半期の決算を先週木曜日(17日)に発表しました。中国株の代表格であるだけに内外投資家の関心を惹きつけています。同社メッセンジャーアプリ「微信(ウィーチャット)」と同海外版の「WeChat」のユーザー(登録アカウント)数は前年同期比3.8%増の12億9900万人で、アプリを使えない乳幼児や高齢者を考えると、サービスは全中国人をカバーしていると言っても過言ではないが、反面これからさらに成長するにはとの疑問も生じてしまいます。

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売却も連鎖?

 日本的経営の特徴の一つに株式の持ち合いがあると言われます。相互の信頼関係醸成のほか、経営の安定が優先されます。経営者は後継ぎがいてもすぐに社内に入れるよりも他所の企業に就職させ社会体験をさせます。こうして他所の企業ともよい関係を築きいざというときにお互い助け合う「なあなあ」という人脈を維持します。そうした資本と人脈投資で企業の成長と存続を維持するのですが、最近はやりの資本投資は利益の追求がメインとなり、少しでも不安があると資本(お金)はすぐに逃げてしまう傾向が見られます。

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「お金は臆病者」 大株主の売却に神経質

 「お金は臆病者」で、銀行に信用不安があると、取り付け騒ぎが起こりますし、企業にデフォルトや不渡りの噂が広がると株や社債が売られ、お金は一目散に逃げてしまいます。「噂で買って事実で売る」とは成長期に適用される格言で、成長が鈍化し、外部環境も悪化してくると、むしろ噂でも真っ先に売られてしまいます。中国石油など国有5社が米上場ADRの自主上場廃止が報じられると、市場に暗雲が広がり、不安が先走っています。そこに今度は大株主売却の噂です。

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