CRO業界大手の薬明康徳に暗雲?

 「薬明三兄弟」の香港市場の上場日を見てみると、三男の薬明巨諾(2126)は2020年11月3日、次男の薬明生物(2963)<*1>は2017年6月13日、そして長男の薬明康徳(2359)は2018年12月13日<*2>となっています。長男というのになぜ次男よりも上場が遅かったのでしょうか。
 *1 薬明生物の証券(取引)コード、「2269」は株式分割のため、移行期間(2963)に入ります。11月30日に「2269」に復活されますが、年内いっぱいで臨時コード「2963」で(併行で)取引が行われます。
*2 薬明康徳は2018年5月8日に、上海A株に上場。

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CAR-T細胞療法に挑戦の薬明巨諾 先行きの見通し

 「薬明三兄弟」の三男、「薬明巨諾」(2126)は今月3日香港市場で株式を新規公開(IPO)しました。ここ半年のIPOブームに「便乗」し、公募の応募倍率は448倍にも上り、当選確率は5%に止まる人気振りです。初値こそ公募価格を上回って良いスタートを切ったのですが、終値は公募価格をあっさりと割り切ったのです。その後抽選に外れた資金が入り、9日には32HKDまで買われています。先行きの見通しは如何なものでしょうか。

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「薬明三兄弟」 強いのは?

 中国株式市場の医薬品カテゴリーに、「医薬御三家」(中国生物製薬・1177、石薬集団・1093、四環医薬・0460)と「夫婦会社」(恒瑞医薬・600276翰森製薬・3692)があることをこのコラムで紹介しています。「医薬御三家」と「夫婦会社」のほか、薬明系の「薬明三兄弟」も有名な存在です。「次男」の「薬明生物(2963)」は今月16日、1株を3株に分割して取引を始めていますが、「三男」の「薬明巨諾(2126)」は今月3日香港市場に株式の新規公開(IPO)をしたばかりです。

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IPO活発な香港 バイオ製薬はいかが?

 トランプ米大統領は13日(現地時間12日)、米投資家が、軍とのつながりが深いとする中国企業31社についてこれら企業の株の購入などを禁止する大統領令に署名しました。来年1月11日から発効する同大統領令は個人投資家のみならず、年金機構など機関投資家も対象となるため、中国株に対する影響は大きいと考えられます。トランプ政権の相次ぐ中国企業に対する制裁の影響で米上場の中国企業が香港市場への回帰を加速し、香港でのセカンド上場が増えている一方、香港証券取引所も将来有望な企業を誘致するため、上場のハードルを引き下げたりするなどコロナ禍の流行でも香港でのIPO企業が昨年並みの水準となっていますが、しかし調達資金は10月末現在前年より約66%も上回っていることが明らかになっています。

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