徐さんの中国株

香港H株時価総額最大の製薬会社に

 「上場していきなり千億元超え、H株時価総額最大の製薬会社に」。6月14日上場した翰森製薬(ハンソー・ファーマシューティカル・3692)について地元紙がこんな見出しで伝えています。「縁故関係」と紹介しましたが、その影響が大きいものです。

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1千億元企業に 時価総額5倍増 中国通信服務

 中国通信服務(0552)を当社有料情報の「中国企業情報」で初めて取り上げたのは2016年6月の4日。同社時価総額が約82億の時でしたが、今は約5倍の420億香港ドルまで膨らんでいます。3年前のレポートでも投資家にとって知るべき情報が満載だといま振り返って読んでも役に立つ内容だと感じています。同社売上高目標に関する董事長の話しを検証する意味だけでも十分価値あるレポートだからです。

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5Gがなくても二けたの成長を 中国通信服務

 「5Gがなくても二けたの成長を維持できる」。中国通信服務(0552)の経営陣が今年3月28日の同社本決算発表会でこう豪語し、「5Gがあると更なる成長ができる」と続いたのです。中国鉄塔と同じように、同社もまた通信3大キャリアが株主であると同時に同社最大の顧客でもあるのです。ちょうど3年前の2016年6月13日、第16回京華投資視察団が北京で同社を訪問しました。その日の株価は3香港ドル台(正確には3.31HKD)でしたが、今年の2月、中国通信服務の株価は上場来高値の8.5HKDを記録したのです。

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中国5Gライセンス交付 恩恵の産業は?

 予定より1年も早いライセンスの交付に、業界のみならず一般の人もハッと驚かせたのです。5Gに関して長い産業チェーンだけあって当コラムでも関心を寄せて何回も取り上げています。中でも関連銘柄として中興通信(ZTE・0763)や中国鉄塔(0788)、京信通信(2342)など会社情報まで詳しく纏めていました。2020年の商用化に備えてという前提でしたが、国家戦略に格上げた今回のライセンス交付は投資家にとってどんなチャンスがあるのでしょうか。

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翰森製薬 6月14日株式公開 

 先週「ここだけの裏話」で、翰森製薬(ハンソー・ファーマシューティカル・3692)を取り上げたところ、早速お問い合わせを頂いております。同社は5月31日からブックビルディングを行い、6月5日に発行株数とIPO公募価格を決定し、6月14日、株式を公開することになりました。

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ここまで上がったら 維他奶国際(0345)

 
(チャートは「AASTOCKS」から)

 まずこのチャートをご覧ください。維他奶国際(0345)の1年間の株価の推移です。11~12月の間はちょうどこのコラムで取り上げたタイミングです。すでに20香港ドル台中盤ですから、取り上げるだけでも「勇気」が必要だったのですが、結果取り上げてから半年で約50%さらに上昇しています。
 今日は端午節(端午の節句)、香港市場は休場です。「徐さんの中国株」は会員以外の投資家は読むことが出来ないので、今日は特別サービスで、2018年11月26日のコラム「内陸市場に進出したが、成長はこれから」を公開します。「徐さんの中国株」は何をどのように取り上げているのか、一般投資家にも知ってもらいたいと思います。

       内陸市場に進出したが、成長はこれから

 維他奶国際(0345)をこのコラムで取り上げたのは11月12日。同社株価は8月1日に今年最高値の29.48HKDを記録した後、4カ月にわたってこれを更新することはできませんでした。コラムで取り上げている途中、27HKDの株価が25HKDまで下落していたが、21日中間決算を発表したところ、株価が即反転し、今年の最高値をあっさりと更新したのです。

 中間決算の内容を速報で当社サイト「中国経済News & topics」で取り上げました。同社発表によると、売上高は21.98%増の44億4800万香港ドル、粗利は25.29%増の24億0800万香港ドル、純利益は30.45%増の5億1800万香港ドルと好調の実績でした。高成長のけん引は言うまでもなく中国内陸のマーケット。
決算報告によると、内陸市場での売上高は33%増の29億9200万香港ドル、純利益は42%増で、売上高こそ前年の39%増と比べてやや減速感はあるものの、純利益は前年の41%増をさらに1%改善して42%に達しています。利益増の理由について同社は、営業努力と税率低減のほか、販売(出荷)量の大幅増と原料のコスト減、生産効率の向上によるものとしています。内陸市場のほか、成熟市場と言われる香港・マカオでの売上高は4%、オーストラリアとニュージーランドでは5%、シンガポールでは9%といずれも安定的成長を続けています。
 同社は、市場の競争は激しいとする一方、植物由来の健康とカルシューム含有量が高く、植物繊維が豊富で栄養素の高いシリーズの製品とそれぞれのマーケットに合う製品の発売が功を奏したとしています。
 アリババ傘下ECモールの天猫(Tmall)の統計によると、2017年の旧正月(春節)期間中の最も人気のあるフード上位10位ランキングで同社ビタミンレモンティ(維他檸檬茶)は4630万本の販売実績で2位にランクインし、販売総額(売上高)は約20億元に上ったと言います。また今年1~5月までレモンティのアリババECプラットフォームでの売上高は34.6%増と内陸消費者に浸透しつつあることを裏付けています。
 しかし、懸念はないわけではありません。前出速報で「同社は下期も引き続き強い成長が見込まれるとしながら伸び率として上半期より緩やかになるだろうと指摘した」と触れています。
 その懸念とは、市場の急拡大に生産能力が追い付かないだろうということです。
 維他奶国際は1994年の香港上場を機に内陸にいち早く進出しましたが、同業の康師傅(0322)や統一企業(0220)と比べてかなり慎重で堅実派です。1994年深圳に工場の第一号を立ち上げてから4年後の1998年上海で、さらにその後2011年の広東省の仏山で、2016年武漢で生産工場を立ち上げています。市場を開拓してから追って工場を作るパターンです。今年の10月30日、同社東莞での工場の鍬入れ式が行われました。内陸最大規模となるこの工場は内陸の需要にある程度満たせると期待されていますが、稼働は  2021年からだというので、このブランクは現在稼働中の工場で埋められるかどうかが注目されます。
 同社決算発表後、株価は前日比約15%高騰しました。堅実な会社は内外投資家の注目を受けるものですね。

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ここだけの裏話 その2--「夫婦会社」の上場 翰森製薬

 中国A株は内陸と香港市場のストックコネクト(株式の直通車)のお陰で、2014年から以降やっとお互い直接取引が出来るようになりましたが、しかしディスクロージャーでは香港市場と比べて透明性が低いこともあってそれまであまり関心がありませんでした。しかし2014年秋に北京で四環医薬を訪ねてから少なくとも製薬会社の「恒瑞医薬」に関心を持つようになったのです。同社株価が30元台でしたが、その後90元台まで高騰しました。

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ここだけの裏話 その1

 このコラムで、中国A株について取り上げることはほとんどありませんでした。しかし二つほど例外があります。恒瑞医薬(600276)と東軟集団(600718)の2社です。後者は東北部の瀋陽市にあって当社視察団が2017年に訪問したことがあります。視察団の訪問先のほとんどを当社が事前調査で発掘したもので、訪問した後、このコラムで取り上げるのが通常でしたが、時には例外もあります。恒瑞医薬はその例外の1社です。

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内需関連は強い シェアリング自転車の黒字化は

 貿易戦は言うまでもないが、輸出入関連銘柄に直接影響を与えますが、内需関連銘柄にはあまり関係がないようです。長期的には影響が出てくるかもしれませんが、年初からの値動きから見ると、消費セクターの株は上々のようです。特にこのコラムで取り上げた銘柄の株価の推移を見てみるとその動きがはっきりと出ています。例えば、海底撈国際(ハイディラオ・インターナショナル・6862)は年初から50%以上、青島ビール(0168)は同50%、華潤ビール(0291)は30%、蒙牛乳業(2319)は20%、維他ナイ国際(0345)は33%と市場の流れとは反対に逆行高となっています。外部環境が不安定の中で、この「成績表」としてはまあまあ満足できるのでは、と考えます。同じ消費関連で、ニューエコノミーの代表格でもある美団点評(3690)はこれからどうなるのでしょうか。

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貿易戦に翻弄される銘柄――チャイナレアアース

 中国稀土(チャイナレアアース)の株価は先週火曜日(21日)の一日で130%以上急騰したのに続き、今日(29日)も前日比21%高で寄り付いた後、昼前の取引で37%高とまたも急騰しています。米中貿易戦の陰でもろに「恩恵」を受けている銘柄となっています。

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消費関連でもニューエコノミーでも注目の美団点評

 中国フードデリバリー最大手の美団点評(3690)を取り上げたのは昨年の10月。シャオミ集団(1810)に次いで種類株として上場した2番目の会社として市場で注目を集めていました。公募価格は69HKDで、初値はこれを5.3%上回る72.9HKDでした。しかしその後市場環境の悪化で、公募価格をあっさりと割り切って年初ではついに40HKD台まで下落しましたが、先週第1四半期の財務報告を発表したところ・・・

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噂に一喜一憂 チャイナ・レアアース

 米中貿易戦が留まるところを知らない勢いでエスカレートしています。次の一手をどうやって打って出るか市場も疑心暗鬼でこれを見守っています。先日(20日)、中国の習近平国家主席がレアアース生産の江西金力永磁科技(深圳創業版上場)訪問の情報が伝わると、同社株価はストップ高となりました。そして香港市場のレアアース関連の株価も一斉に上昇しています。

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株主に一縷の望み 漢能薄膜

 中国(香港)株式市場で株式の私有化(TOB/公開買い付け)が近年増えるようになっています。2012年にアリババ(1688)がTOB方式で香港市場での上場を廃止したことが記憶に新しいのですが、2017年、羅欣薬業も同じくTOB方式で株式の非公開化を株主総会で採択し同年6月に上場廃止したのです。2015年2月から取引停止になっていた水力や太陽光発電の漢能薄膜発電(0566)もついに非公開化を選択しました。

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大手投資銀行も注目の平安健康医療科技

 オンラインヘルスケアでは、アリババ傘下の阿里健康(0241)を取り上げていますが、昨年9月14日のこのコラムで平安保険傘下の平安健康医療科技(1833)を詳しく紹介しています。昨年5月に上場したばかりの会社で、公募価格は54.00香港ドルに対して、最高で57香港ドルまで買われていますが、現在は33香港ドル台で推移しています。押し目買いのチャンスなのでしょうか。

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オンラインヘルスケアで注目の2社

 「石の上にも3年 阿里健康黒字転換」コラムを書いたのは昨年(2018年)の6月4日。読んでいない方や記憶の薄い方はぜひ読み直してほしいと思います。きょうこの銘柄を取り上げたからと言って、あすにでもこの銘柄に投資しようと言っているわけではありません。長いスパンで投資される際、いかに投資のタイミングをキャッチするかが大事な要素なのです。

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わかりやすいビジネスモデル 証券株

 香港と言えば、金融サービス。投資、保険、相続などニーズさえあれば対応する窓口が必ずと言っていいほど香港にはあります。産業としても海運に次ぐ2番目に大きい産業です。しかし投資家目線で見ると、香港証券取引所やHSBCほか数社の外資系金融機関のほか、株価的にはあまり評価されていない実態があります。何故なのでしょうか。

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証券会社の投資チャンスは

 4月の中国A株上場証券会社の業績(決算速報)がほぼ出そろいました。1~4月の純利益は前年同期比43%、売上高は39%とそれぞれ増えていますが、3月比では、純利益は55.8%、売上高は約42%減少しています。年初の勉強会で、今年の中国株(香港市場)の展望について、2017年は一本調子で右肩上がり、2018年3月からは一本調子で右肩下がりに対して、今年は上げ下げが交替する相場になると予想を述べさせてもらっています。証券会社の業績から早くもそのような様相を出始めています。

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ウォーレン・バフェット銘柄のBYD この先は

 米中貿易戦がいよいよ正念場を迎えます。貿易戦の本質はすでに取引というカテゴリーを超えて「構造改革」に深入りし、譲ろうにも譲れないというところまで迫られています。構造改革の一つに企業に対する政府「補助金」の問題がクローズアップされています。例えば、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が現在唯一保有している中国株の比亜迪(BYD)はまさに補助金を受ける対象企業の1社なのです。そのBYDの運命は?

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バフェット氏の中国株歴

 バークシャー・ハザウェイの株主総会に中国人投資家が殺到し始めたのは凡そ10年ほど前からです。毎年の株主総会後に、「ウォーレン・バフェットとランチをする権利」というチャリティーオークションが行われ、2006年に62万ドル(1ドル=約110円)、2008年には211万ドル、2015年には、234万ドルとそれまでの最高額を中国人投資家に次々と塗り替えられたことで神様としての地位を中国人投資家の間で不動にさせてしまったからです。そして氏が中国石油(ペトロチャイナ・0857)の株をいいタイミングで投資し、またいいタイミングで売却したことでも中国人投資家を驚嘆させてしまったのです。

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