悶々の解消に最新情報のご活用を

株式投資の世界でオマハの賢人と言われるウォーレン・バフェットが「コカ・コーラ」や「ワシントン・ポスト」に投資し、長年保有していることをよく引き合いに出されます。企業の成長とともにその利益に預かるという意味合いに使われていますが、世の中の変化が激しく、草創期からその企業の将来を見出す慧眼の持ち主は果たしてどれくらいいるのでしょうか。

ソフトバンクの創業者、孫正義が2000年に世界最大のEC運営のアリババに2000万米ドルを出資し、14年後アリババが上場して4000倍の利益を手にしたことで有名な話ですが、2005年、マイクロソフトが同じく2000万米ドルを、中国のソフト開発会社、中軟国際(0354)に投資し、同社株価の上昇で十分利益を上げていますが、孫正義ほどではない事実もあります。

株式投資の際、研究すべき前提要件として次の三つが上げられます。企業のファンダメンタルズ(業界及び企業の内在価値)、市場心理(メンタル)、マクロ経済の影響ですが、しかしどれも変化が激しいことは最近の特徴です。香港上場の赤字の王様と言われる重慶鉄鋼(1053)は先週、鉄鋼業務を売却し金融業に転身することを発表し、株価は52週の最高を更新しました。第三者決済で小口融資などの「中国信貸」(8027)は快進撃を続け、GEMからメインボードへの転身も視野に入りましたが、同じく小口融資とプリペイドカードの会社は、第2四半期黒字転換でも株価はパットしないままです。なぜなら黒字転換は投資によるもので、本業の稼ぎではないことが判明されむしろ売られています。企業を巡る最新情報を常にキャッチすることが求められますが、新聞報道や企業のHPでは、痒いところに手が届かないと感じるのは一般投資家ではないでしょうか。その気持ちの解消を目指すのは当社発信「中国企業情報」で、この8月20日で前期発信が終了し、9月から新たに発信することになりました。有料情報ですが、関心のある方はどうぞ当社HP「中国企業情報」からお申込み下さい。

そしてもう一つの情報源としては企業説明会です。投資先企業またはこれから投資するか検討する企業の役員と向き合って話を聞くことです。賢人のウォーレン・バフェットも投資先企業の役員とその顧客との面談を欠かさないし、またリサーチ機構から企業に関するレポートを購入して自ら研究に当たることを励行しています。

企業との対話で重宝しているのは、その企業の現状や見通しだけではなく、業界のことも聞けることです。株式投資は孤独との戦いだとよく言われます。株価が上がったら投資家ご本人の才覚で、良い結果を出したことで人にも自慢できますが、株価が下がった場合、理由がわからないまま、悶々とするからです。

しかし、直接業界にいる人間に聞くことは10冊の本を読むのに匹敵するくらいの情報が入ります。そのようなチャンスを提供することが当社役割の一つです。あす11日、東京新宿の当社オフィスで、水処理の会社「北控水務」(0371)の北京オフィスをインターネットの動画で結び、同社役員から投資家の質問に答える時間を設けました。同社も高度成長のなかにあるのですが、株価は今年に入ってパットしないままです。時価総額450億元の会社が1000億元を目指すと2年前訪問の時に豪語していますので、その達成度合いを確認したいところです。

常に最新情報を更新し投資の判断に役立てたいものです。

 

<お知らせ>明日(11日)の北控水務説明会参加ご希望の方はお問い合わせください。同社の株価は本日買収のうわさが出て動き出しています。真相のほどは?

 

 

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