シャオミが日本に上陸 狙いは

 「シャオミは炊飯ジャーを日本市場に持って帰った」。今月9日、シャオミが日本市場に正式に参入すると発表した日の夜、創業者の雷軍会長はSNSの微博(ウェイボー)にこのように投稿し、「日本国民も人々が感動し、価格が誠実な良い製品を好むだろう」と日本市場での同社製品の売れ行きに自信を見せています。電化製品と言えば「Made in Japan」が定番だったのですが、シャオミは敢えて代表格のIH炊飯ジャーを日本市場に持ってきたのです。


会見発表会

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ライブコマースのビジネスモデルは?

 ライブコマースの蘑菇街(MOGU)は11月29日、第2四半期(9月30日までの会計年度)の決算報告を発表しました。それによると、売上高は前期比15.3%減の1億9790万元、一般株主に帰属する純利益はマイナス3億2660万元で、赤字幅が前期比28.9%縮小したといいます。一方、9月30日までの12カ月間、同社プラットフォームでの(流通)取引総額(GMV)は9.7%増の178億7300万元、アクティブ・バイヤーは12.3%減の2880万人だったのですが、第2四半期のGMVは、8.1%増の41億6700万元、その内ライブコマースのGMVは115%増の16億2900万元、APPのアクティブユーザーは76.2%増、ライブコマースのアクティブ・バイヤーは64%増の290万人に達していると報告されています。


MOGUのフロント          ライブ中のスタジオ

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ライブコマースが若者の消費スタイルを変えている

 アリババの双十一(ダブルイレブン)特売イベントの「天猫(Tmall)」の取引総額は前年比25.7%増の2684億元(約4兆1800億円)を達成したことが日本でも話題となっていました。今年のハイライトの一つに、「ライブコマース」が挙げられています。Eコマースプラットフォームの「淘宝(タオバオ)」のライブコマースでこの一日だけで約200億元が成約され、その内、取引額が億単位のライブスタジオが10、千万元単位のスタジオが100を超え、イベント開始のわずか63分で、ライブコマースの取引額は昨年の終日を上回ったと報告されています。双十一の2日後、11月13日、当社視察団が杭州でニューヨーク上場のライブコマースをビジネスモデルとする蘑菇街(MOGU)を訪ねました。

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センスタイムだけを禁じても

 センスタイム(商湯科技)は未上場の会社として、インターネットで検索するとヒットが多いことに驚きです。「AI(人工知能)による画像認識」や「顔認識AIのトップ企業」、「ディープラーニングとコンピュータビジョンの世界的なリーディングカンパニー」と、各種メディアがこのような枕詞で同社を紹介しています。米商務省がエンティティリストに指定したことが同社をさらにAIの「世界的企業」に一歩近づけたとも言えます。しかし、同社だけを禁輸リストに指定しても果たして中国のAI企業の成長を抑え込むことが出来るのでしょうか。杭州で「魔点科技」を訪問したらその疑問がますます膨らんだのです。


顔認証の自販機に参加者が興味津々     魔点科技の肖社長(右)と記念写真

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