中航科工 不採算子会社譲渡へ

 中航科工(AVIチャイナ・2357)が4日付の公告で、傘下中国A株上場企業の中航電子(600372)と「中航機載系統」が株式譲渡契約を結び、前者が傘下「陝西宝成」株式の100%を4億8200万元の対価で後者に譲渡することで合意したという。譲渡完了後、中航電子の陝西宝成の持ち株はゼロ%になる。
 中航電子は中航科工の子会社で、中国航空工業が中航科工の支配株主である。一方の中航機載系統は同じく中国航空工業の100%子会社で、取引双方の中航電子と中航機載系統は香港証券取引所の規則に基づく関連当事者間の取引に当たる。
公告によると、譲渡される陝西宝成は航空機用ジャイロスコープ、航空機または車載ナビゲーションシステム、センサー、応急磁気コンパスなどの研究開発と生産を手掛ける会社で、2017年と2018年の決算で2年連続赤字を出し、赤字額は3180万元と1億5200万元だった。
 中航科工は、譲渡により中航電子の財務体質を改善し、同社の持続的成長を促進するとした。また譲渡で2億元の帳簿上の収益が増えると報告した。

 

 

 

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