プラットフォーム型企業にも規制の手が 

 今日は11月11日。アリババ傘下ECサイト淘宝(Taobao)が行う国内最大級のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」の日です。昨年のこの日の成約額(流通総額)は2684億元(約4兆2千億円)で過去最高を記録しましたが、今年は更なる更新となるのでしょうか。
 ところが、「双11」の前日、香港テック指数主要銘柄は揃って大きく下落しました。何があったのでしょうか。

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人間万事塞翁が馬 アントグループ上場延期

 米大統領選におおよその決着がついたようで株式市場も安ど感が広がり、日本株はバブル崩壊後の最高値を更新しています。先週、米上場の中国概念株の主要銘柄に京東集団は13.46%、BEKEは8.46、網易(ネットイース)は6%、百度は8.23%、陸金所は27.7%と上昇していますが、アリババは1.56%下落しています。アリババの下落は傘下アントグループの上場延期が影響したということは言うまでもありませんが、投資家にとって「人間万事塞翁が馬」なのかもしれません。

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システムの隙を突いたビジネスモデルだが

 2014年、中国のネット流行語に「不作死就不会死」が選ばれています。和製英語のように、中国製英語の「no zuo no die」から来ている言葉で、直訳すると、自ら死に急がなければ死ぬこともなかった(余計なことをしなければ、ひどい目にあうこともなかったはずだ、転じて自業自得)という意味合いで使われているようです。
 今日は11月6日、マスコミはなおも米大統領選一色ですが、中国株投資家にとってもう一つ重要なイベントがあります。本来ならアントグループIPOの銅鑼が鳴らされる翌日で、初値より50%高という饗宴に酔われる日のはずだったのですが、突然待ったをかけられたのです。

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アントグループと陸金所 ライバルか

 中国株式市場に「三頭の馬」がいます。これを略して「股市三馬」といって、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)、テンセント創業者の馬化騰(ポニー・マー)、民間保険最大手・中国平安保険創業者の馬明哲のことを言います。ネット専業保険の衆安保険(6060)に関するこのコラムで紹介したことがありますので検索してみてください。日本では馬雲や馬化騰ほど有名ではないが、中国人投資家間では知らない人がいないくらい高名な企業家です。平安保険傘下のフィンテック企業、陸金所(Lufax)の株価はIPO初日(10月30日)公募価格を割り切ったのですが、翌営業日(11月2日)で7.39%高と反騰し失地回復したのです。

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フィンテック大手がニューヨークに上場

 アントグループがIPO公募締切の30日、地球反対側のニューヨーク株式市場で同じくフィンテック大手の「陸金所(Lufax)」が上場の銅鑼を鳴らしたのです。公募で調達した資金は23億6千万ドル。2014年アリババのニューヨーク上場以来、中国概念株(チャイナコンセプトストック)のIPOとして6年振り最大規模の上場となったのです。中国上場のアントグループと米国上場の陸金所、東西両市場上場のスーパーユニコーン企業としてわれわれはどう捉えるべきでしょうか。

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